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スマートフォン等を活用した視覚障害者の交通安全について

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【概要】

警察庁では,戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の枠組みにおいて,高齢者や障害者といった交通制約者に,交差点の名称や歩行者用信号機の状況を音声で提供し,安全な交差点の横断を支援するシステムである歩行者等支援情報通信システム(PICS)の高度化に取り組んでいる。

【高度化PICSが提供する主なサービス】

高度化PICSにより実現する主なサービスは以下の2つである。

○交差点の名称及び歩行者信号の状況を提供する「歩行者信号情報提供サービス」

○歩行者信号の青時間を延長する「歩行者青時間延長サービス」

高度化PICSでは,健常者のみならず交通制約者においても普及が進んでいるスマートフォンを利用し,路側設備とスマートフォン間の通信は,比較的新しい機種において標準で装備されている「Bluetooth」を用いることとしている。

【これまでの取組・今後の取組】

平成26年度から調査研究を行っており,28年度には高度化PICSの基本機能の検証を実施し,29年度は公道上に高度化PICSの試作機を設置し,機能の検証を行った。30年度は,高度化PICS機能を組み込んだナビアプリを用いた体験型の実証実験を行い,システムの実用化が可能であることを確認した。今後,システムの整備・普及に取り組んでいく。

【スマートフォン端末の画面イメージ】。地図と歩行者信号の状況が表示され、青時間延長ボタンがある
【平成30年度実証実験の様子】。スマートフォン端末及び白杖を持った被験者と付添人が歩道を歩いている様子の写真
【高度化PICSのイメージ図】。信号と歩行者の端末が通信を行っている
【被験者に対するアンケートの様子】。アンケートに回答している人の写真
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