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信号機のない横断歩道の安全確保に向けた取組について

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自動車と歩行者との交通死亡事故の約7割が道路横断中の事故であり,信号機のない横断歩道での死亡事故では,自動車の横断歩道手前での減速が不十分なものが多い。また,歩行者の横断中死亡事故の約7割は横断歩道以外で発生しており,その多くに歩行者の法令違反も認められている。

このため,運転者に対して横断歩道手前での減速義務や横断歩道における歩行者優先義務を再認識させるとともに,歩行者に対しても横断歩道の利用等の交通ルールの遵守を促す広報啓発や街頭指導を強化するなど,運転者と歩行者双方の遵法意識の高揚を図っている。

図 「自動車対歩行者」の事故類型別死亡事故件数(平成26年~平成30年)。横断中が73%(4,559件)を占める。横断場所の内訳は、横断歩道付近(13%)とその他(56%)で約7割を占める。横断中のうち横断歩道横断以外における歩行者の法令違反件数の内訳は、横断歩道外横断、走行車両の直前直後横断の順に多い
広報啓発リーフレット(栃木県)。「横断歩道は歩行者優先です」と題し、歩行者優先義務と減速義務が記されている
街頭活動。横断歩道を渡る人と横断歩道の両側に立つ警察官の写真
図 信号機のない横断歩道における自動車の危険認知速度別歩行者の事故件数(平成26年~平成30年)。死亡事故は、40km/h以下(141件)、50km/h以下(125件)、60km/h以下(69件)の順に多い。負傷事故は、10km/h以下(8,414件)、20km/h以下(5,857件)、30km/h以下(3,214件)の順に多い
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