トピックス
小型船舶の安全対策~日米の水上安全協力体制の構築~
海上保安庁では,北米水上安全組織関係者と積極的な交流を図っている。
令和元年6月,JBWSS(日本水上安全・安全運航サミット)に参加するため,米国の水上安全を統括するUSCG(米国沿岸警備隊)本庁のスコット・ジョンソン課長をはじめ,北米水上安全組織関係者9名が来日した。
来日中の5日に横浜海上防災基地で行われた「カヌー及びSUPの安全運航技術の確認及び意見交換会」では,日米の海上保安機関とカヌー及びSUP関係者が一堂に会し,カヌー及びSUPの荒天時における初心者と熟練者の操船技術を比較検討するなど,日本の民間関係者の安全意識の高揚に繋がった。
北米水上安全組織関係者は,翌6日に海上保安庁を表敬訪問し,日米の水上安全の相違等を議題に積極的な意見交換を行った。7,8日に東京海洋大学で開催されたJBWSSでは,日米の官民65団体が参加する中,米国の水上安全の取組についての報告があるなど,日米の水上安全協力体制の構築に大きく寄与することとなった。
今後も引き続き,北米水上安全組織関係者と積極的な交流を図り,米国の水上安全の取組を参考とし,多様化・活発化する海上活動に対応していくこととしている。