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走錨リスク判定システム(愛称:錨ing(イカリング))について
平成30年9月に発生した,台風21号による関西国際空港連絡橋への船舶衝突事故等を踏まえ,国土交通省では,台風等の荒天時に,強風等により船舶が流され,他船や陸上施設への衝突や浅瀬への乗り上げ等の事故(走錨事故)の再発防止等のための総合対策を実施している。
この総合対策の一環として,国土交通省海事局では,自船の走錨リスク(走錨の可能性)を判定する「走錨リスク判定システム」(愛称:錨ing(イカリング))を開発し,令和3年7月に公開した。
「走錨リスク判定システム」の概要
・船員が,自船の情報(長さ,幅等)や錨泊検討地点の情報(水深,底質),気象・海象等のデータを入力することにより,走錨するリスクを「高・中・低」の3段階で判定し,錨泊地の変更,錨泊方法(使用する錨の数等)の変更,エンジンの起動等のリスクに応じた走錨事故防止対策の実施を促すもの。
・オフラインで使用できるPC版と,スマートフォン・タブレットで使用できるWEBアプリ版の2種類があり,いずれも無償で国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所のホームページからダウンロード・利用が可能。
本システムの普及により,台風等に備え,船員の方が事前に自船の走錨リスクを把握し,適切な走錨事故防止対策を講じることを促すことで,走錨事故の削減が期待される。
○PC版 ダウンロード申し込みURL
https://www.nmri.go.jp/ikaring/index.html
○WEBアプリ版 利用URL
https://cloud.nmri.go.jp/apps/ikaring/