特集 通学路における交通安全の確保について
第1章 小学生の交通事故の状況
第3節 交通事故防止対策の必要性

目次]   [前へ]   [次へ

特集 通学路における交通安全の確保について

第1章 小学生の交通事故の状況

第3節 交通事故防止対策の必要性

第1章第1節及び第2節において、小学生の交通事故を状態別にみると、小学生の死者・重傷者は歩行中が最も多く、半数以上を占めていた。

歩行中の小学生が死亡又は重傷を負う交通事故について、さらに詳細にみると

・登校中及び下校中を合わせたものが最も多い

・14時から15時台及び16時から17時台に発生する交通事故によるものが多い

・1学期期間中である5月及び6月、2学期期間中である10月及び12月に発生する交通事故によるものが多い

・法令違反等別では飛出しが最も多く、全年齢層に比べて何らかの法令違反等があるものが多い

・事故類型別及び道路形状別では交差点においては横断歩道横断中が最も多く、横断歩道以外横断中が続いており、単路においては横断歩道以外横断中が最も多く、通行中が続いている(その他を除く。)

・道路形状別及び車道幅員別にみると、車道幅員5.5メートル以上の道路においては単路が最も多く、交差点が続いているほか、車道幅員5.5メートル未満の道路においては交差点が最も多く、単路が続いている

・相手当事者別では自動車が91.7%と最も多く、次いで自転車が3.9%となっている

・ゾーン30整備地区について、死者数は令和2年から6年までの5年間ない等のことが分かった。

これらを踏まえれば、

・小学生に対し、正しい横断方法を始めとした交通ルールやマナーの遵守、登下校中に注意すべき点等を踏まえた行動、反射材用品等の着用等が行われるよう、効果的な交通安全教育等の実施

・自動車等の運転者に対し、こどもを始めとする歩行者への保護意識の向上が図られるよう、運転者教育、広報啓発等の実施

・通学路における安全が確保されるよう、交通安全施設等の整備を始めとした道路交通環境の整備の推進

等を行っていく必要がある。

目次]   [前へ]   [次へ