「障害のある当事者からのメッセージ(知ってほしいこと)」の集計結果

6.知的障害

事項 人数(人) 割合
49 100.0%
(1)障害の内容について
 1) 共通事項
 1 外見で分かるものだけが障害ではなく、外見では分からないために理解されずに苦しんでいる障害もある。 42 85.7%
 2 障害の種類も程度も様々であり、一律ではない。 41 83.7%
 3 障害が重度でも生き甲斐や役割を持つことでいきいき生活できる。 39 79.6%
 4 障害は本人や家族の責任で生じるものではない。 36 73.5%
 5 目が悪くなれば眼鏡をかけるように、不自由さを補う道具や援助があればできることは多い。 32 65.3%
 6 「障害がある人」とは「特別な支援が必要な人」である。 32 65.3%
 7 障害は誰にでも起こり得る身近なもの。 31 63.3%
 8 「みんな一緒に」「できないことや苦手を克服」といった社会の当たり前の価値観に苦しんでいる人もいる。 31 63.3%
 9 障害があっても普通の生活をしたいと願っている。 28 57.1%
 10 普通の人と同じようにできないのは、努力が不足しているからではない。 28 57.1%
 11 障害があるために特別な目で見られたり、同情されたり、軽蔑されたりすることは耐え難い。 24 49.0%
 12 障害があることは、「不幸」ではなく「不自由」なだけ。 22 44.9%
 2) 障害別事項
 1 抽象的な概念が理解しにくい。 40 81.6%
 2 自分の意思を表現したり、質問したりすることが苦手。 39 79.6%
 3 理解したり判断することが苦手。 38 77.6%
 4 知的障害者は何もできない人ではなく、的確なサポートがないためにできないでいるだけ。 36 73.5%
 5 数の概念が難しい。 29 59.2%
 6 漢字の読み書きが苦手な者が多い。 24 49.0%
(2)必要な配慮について
 1) 共通事項
 1 本人や家族の努力だけでは解決できないことが多くある。 39 79.6%
 2 障害者のためのサービスをもっと利用しやすくして。 37 75.5%
 3 「障害があるからできない」と決めつけずに、できることを一緒に考えて。 36 73.5%
 4 障害者に関わる専門家は必要な知識をしっかりと身につけて。 35 71.4%
 5 障害者にもいろいろなことに挑戦できる機会を多く設けて。 34 69.4%
 6 障害があっても働きたいと願っているので、働くための支援や働く場を確保して。 34 69.4%
 7 障害だけを見るのではなく、一人の人間として全体像を見て。 29 59.2%
 8 福祉の制度や施設の中だけに障害者を囲い込まないで。 29 59.2%
 9 相互理解のために自然に交流できる場を設けて。 23 46.9%
 10 思いこみや押し付けの援助ではなく、援助が必要かどうかを尋ねてから必要な援助をして。 22 44.9%
 11 何かができないことを可哀想と思う風潮を改めて。 21 42.9%
 12 「障害があるのに頑張っている」と変に美化しないで。 20 40.8%
 13 ことさらに障害に関する言葉や事実を避けて話したり、遠まわしに言われることは、心の負担となる。 20 40.8%
 14 自分の障害のことを端的に説明するのは難しいので、障害の内容よりもどのような支援が必要かを聞いて。 20 40.8%
 15 自分の周りにいる障害者のイメージで障害者一般を考えないで。 19 38.8%
 16 「障害」というイメージが悪い言葉を他の適切な言葉に変えて。 19 38.8%
 17 特別扱いではなく普通の人としてさりげなく接して。 18 36.7%
 18 介助者がいても、介助者ではなく本人に話しかけて。 17 34.7%
 19 交通機関の障害者割引を利用する際に、嫌な顔をしないで。 16 32.7%
 20 子ども扱いしたり友達言葉で話しかけないで。 13 26.5%
 21 障害を無くしたり軽くすれば、問題が無くなると考えないで。 12 24.5%
 22 イベント等で障害に対する配慮がされている場合は、事前に十分周知して。 12 24.5%
 23 障害について理解するため、車いすやアイマスクなどで障害を疑似体験してみて。 12 24.5%
 2) 障害別事項
 1 分かりやすい言葉で、ゆっくりと話して。 39 79.6%
 2 働いて自立していくのに足りないものを補うことにより、共に生きる隣人として受け止めて。 38 77.6%
 3 抽象的な概念ではなく、絵や図を使って具体的に分かりやすく説明して。 35 71.4%
 4 質問する場合には、ゆっくりした口調で、具体的な内容にしてほしい。 33 67.3%
 5 「知的障害」があるだけで無理だと決めつけず、理解しようとして。 31 63.3%
 6 今の時代の母親は、障害児を閉じこめておけば良いとは全く考えず、どんどん表に出て行こうと考えている。 31 63.3%
 7 知的障害者も学習意欲は高いので、学校卒業後にも学習の機会を与えて。 29 59.2%
 8 困っていそうなときは、詰問調ではなく、優しく声をかけてほしい。 29 59.2%
 9 説明文章は分かりやすくするとともに、漢字には読み仮名(ルビ)を付けて。 24 49.0%

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