「障害のある当事者からのメッセージ(知ってほしいこと)」の集計結果

7.精神障害

事項 人数(人) 割合
168 100.0%
(1)障害の内容について
 1) 共通事項
 1 障害の種類も程度も様々であり、一律ではない。 129 76.8%
 2 障害は誰にでも起こり得る身近なもの。 128 76.2%
 3 障害があっても普通の生活をしたいと願っている。 128 76.2%
 4 外見で分かるものだけが障害ではなく、外見では分からないために理解されずに苦しんでいる障害もある。 123 73.2%
 5 障害が重度でも生き甲斐や役割を持つことでいきいき生活できる。 93 55.4%
 6 「みんな一緒に」「できないことや苦手を克服」といった社会の当たり前の価値観に苦しんでいる人もいる。 90 53.6%
 7 障害があるために特別な目で見られたり、同情されたり、軽蔑されたりすることは耐え難い。 87 51.8%
 8 普通の人と同じようにできないのは、努力が不足しているからではない。 86 51.2%
 9 障害は本人や家族の責任で生じるものではない。 81 48.2%
 10 目が悪くなれば眼鏡をかけるように、不自由さを補う道具や援助があればできることは多い。 72 42.9%
 11 「障害がある人」とは「特別な支援が必要な人」である。 63 37.5%
 12 障害があることは、「不幸」ではなく「不自由」なだけ。 55 32.7%
 2) 障害別事項
 1 病気の苦しみも強いが、収入も少なく生活上の苦しみも強い。 111 66.1%
 2 精神障害と分かる不利な扱いを受けることが多いため、精神障害であることを知られたくない者も多い。 108 64.3%
 3 精神疾患に罹患する人は決して少なくなく、大変身近な病気だ。 102 60.7%
 4 外見では分からない者もいるため、周りからなぜ働いていないかなど理解されにくい。 101 60.1%
 5 精神障害者の多くは、自分の苦しさや要求を口に出したり行動したりすることが大変苦手。 94 56.0%
 6 適切な治療や環境を整えることで、きちんと回復し、地域での自立した生活や働くこともできるようになる。 93 55.4%
 7 刑事事件に関連する報道のために、精神障害者は危険な人だと思われて苦しんでいる。 88 52.4%
 8 精神疾患の治療薬を飲んでいると、肉体と頭の働きにブレーキがかかり、作業能力や思考能力が低下する。 80 47.6%
 9 病歴が長い場合、苦しい闘病生活を送ってきた過去がある。 80 47.6%
 10 病気による症状の悪化や治療薬の作用のため、動作が遅くなったり、一見理解力が乏しいように見え、きちんと大人として扱ってもらえないのは辛い。 77 45.8%
 11 思春期に発病して入退院を繰り返すこともあり、社会生活に慣れていない者も多い。 76 45.2%
 12 脳外傷などにより生じる「高次脳機能障害」は、記憶力、注意力等の極端な低下とともに、他人とのコミュニケーションがうまくとれない障害だが、一見しても障害が分かりにくく他人に理解してもらえず、家族は途方にくれている。 51 30.4%
 13 てんかんは、薬や外科手術でほとんどコントロールできるが、未だに無理解や偏見が残っている。 45 26.8%
(2)必要な配慮について
 1) 共通事項
 1 障害があっても働きたいと願っているので、働くための支援や働く場を確保して。 110 65.5%
 2 障害者にもいろいろなことに挑戦できる機会を多く設けて。 101 60.1%
 3 障害だけを見るのではなく、一人の人間として全体像を見て。 100 59.5%
 4 特別扱いではなく普通の人としてさりげなく接して。 100 59.5%
 5 「障害があるからできない」と決めつけずに、できることを一緒に考えて。 100 59.5%
 6 本人や家族の努力だけでは解決できないことが多くある。 100 59.5%
 7 障害者のためのサービスをもっと利用しやすくして。 93 55.4%
 8 障害者に関わる専門家は必要な知識をしっかりと身につけて。 88 52.4%
 9 自分の周りにいる障害者のイメージで障害者一般を考えないで。 85 50.6%
 10 思いこみや押し付けの援助ではなく、援助が必要かどうかを尋ねてから必要な援助をして。 80 47.6%
 11 福祉の制度や施設の中だけに障害者を囲い込まないで。 79 47.0%
 12 相互理解のために自然に交流できる場を設けて。 75 44.6%
 13 「障害」というイメージが悪い言葉を他の適切な言葉に変えて。 75 44.6%
 14 交通機関の障害者割引を利用する際に、嫌な顔をしないで。 72 42.9%
 15 自分の障害のことを端的に説明するのは難しいので、障害の内容よりもどのような支援が必要かを聞いて。 71 42.3%
 16 障害を無くしたり軽くすれば、問題が無くなると考えないで。 69 41.1%
 17 ことさらに障害に関する言葉や事実を避けて話したり、遠まわしに言われることは、心の負担となる。 67 39.9%
 18 何かができないことを可哀想と思う風潮を改めて。 63 37.5%
 19 イベント等で障害に対する配慮がされている場合は、事前に十分周知して。 62 36.9%
 20 介助者がいても、介助者ではなく本人に話しかけて。 59 35.1%
 21 子ども扱いしたり友達言葉で話しかけないで。 58 34.5%
 22 「障害があるのに頑張っている」と変に美化しないで。 54 32.1%
 23 障害について理解するため、車いすやアイマスクなどで障害を疑似体験してみて。 39 23.2%
 2) 障害別事項
 1 精神障害者を特別視せず、その人らしさを尊重して、笑顔で優しく接して。 110 65.5%
 2 精神障害をうち明けることは勇気が必要であり、うち明けられても勝手に他の人に言わないで。 95 56.5%
 3 理解するのに時間がかかるため、早口でたくさんのことを説明せずに、ゆっくりとした口調で時間をかけて説明して。 80 47.6%
 4 てんかん発作の救急処置としては、口に箸などを押し込んだり、あわてて救急車を呼んだりせず、安静にし安全な場所に置く。大発作の場合は衣類をゆるめ、頭の下に柔らかいものをあて、顔を横に向けて、意識が回復するまで見守ってあげて。 43 25.6%

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