図表4-1 フィリピンにおける関係主体の全体像

フィリピン政府機関内の中央連絡先は明示されていない。調整のための仕組みは、障害者に関する国民評議会(NCDA)がその役割を果たしている。この評議会は大統領執務室が設置し、社会福祉開発省が所管している。
独立した仕組みは大統領人権委員会、フィリピン人権委員会が挙げられるほか、政府機関内に置かれているNCDAもその役割を兼任している。大統領人権委員会は大統領執務室に対して助言と対応支援を提供している。フィリピン人権委員会は市民社会や政府機関と各種活動において協力している傍らで、パリ原則に則って国家の人権条約遵守状況を監視している。
市民社会については政府報告に記述がないが、多様なDPOの連合体であるフィリピン連合がパラレルレポートの作成を行っている。この団体はNCDAによる分科会に参加している。

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