図表7-1 スロベニアにおける関係主体の全体像
スロベニアの障害者関連法制としては、障害者機会均等法(ZIMI)を筆頭に、平等な待遇原則実施法(ZUNEO)、雇用関係法(ZDR)、職業訓練のためのリハビリテーションと障害者雇用法(ZZRZI)、社会保障法(ZSV)、家庭内暴力防止法(ZPND)、ヘルスケアと健康保険法(ZZVZZ)、スロベニア手話法などで障害者の権利保護をうたっている。
中央連絡先については、労働・家族・社会問題・機会均等省(MDDSZ)が設定されている。MDDSZ
は最初の包括的な報告書の執筆を担当し、スロベニア共和国社会保障研究所(IRSSV)に調査を依頼している。この調査では、スロベニア共和国公衆衛生機関(IVZ)、スロベニア共和国障害者年金保険機関(ZPIZ)、スロベニア共和国統計局(SURS)がそれぞれ統計データの提供を行った。
独立した仕組みとしては、障害者のためのスロベニア共和国政府委員会があり、政府に対してモニタリングを行っているが、この委員会の運営資金はMDDSZ
が拠出している。
市民社会としては人権オンブズマン、スロベニア障害者評議会(NSIOS)およびその他のNGO、障害者団体がある。これらはスロベニア政府の障害者権利条約の遵守状況や水準、進捗をモニタリングしており、国連に対してパラレルレポートを提出している。