1 国外調査 1.3
1.3 対象国
障害者権利委員会に政府報告を提出し、審査を待っている国で、第21会期障害者権利委員会の審査対象国のうち、調査開始の時点で3本以上パラレルレポートが提出・公表されている国は、キューバ、ノルウェー、トルコ、サウジアラビア、ニジェール、スペインであった。このため、調査事項1 ~5 に関しては、この6か国を対象とした(ただし、スペインについては第2サイクルの審査プロセスが対象)。この6か国については、事前質問事項を軸に、その前後に提出されたパラレルレポートとの関係、事前質問事項に対する政府回答の内容を調査・分析した。ただし、最終見解については調査期間中に公表されなかったため、調査・分析の対象とならなかった。
調査項目6 7 については、第21会期障害者権利委員会で第2サイクルの審査を受けるスペインに加え、第21会期障害者権利委員会において簡略化された報告手続に基づく事前質問事項(LOIPR)が作成されるベルギー、デンマークを対象に加えた。いずれも、第1サイクルの審査が終了しているため、最終見解がその後の各国の取組に与えた影響を分析する。また、第2サイクル審査における論点、特に、簡略化された報告手続に基づく事前質問事項の内容から、障害者権利委員会による論点形成のあり方を把握した。