2 国外調査 2.2.2

2.2 ESGの概要

2.2.2 本事業において調査すべき事項

 ESGの3要素のうち、従来最も活発に議論されてきたのは環境(E)領域であるが、近年、社会(S)領域及びガバナンス(G)領域に関する議論も台頭してきている。諸外国におけるESGに関する施策・取組においては、社会(S)領域にはダイバーシティ・人権等、ガバナンス(G)領域には内部統治及び内規整備を含むマネジメント、情報開示の充実等が含まれており、こうした内容の中には、障害者施策が含まれ得る。とりわけ、社会(S)領域では、これまで中心的な題材となってきた女性活躍推進に加えて、ダイバーシティ&インクルージョンや人権尊重といった新たな題材も取り上げられはじめており、障害者施策に関する内容は、そうした題材に包含され得ると考えられるが、その動向は明らかではない。

 そのため、本調査では、社会(S)領域及びガバナンス(G)領域に着目し、その詳細について、調査を行うこととした。

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