第4章 障害のある人がその人らしく暮らせるための施策

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福祉的就労をする障害のある人への支援

●障害者総合支援法の改正により、障害のある人が就労先・働き方についてよりよい選択ができるよう、就労アセスメントの手法を活用して、本人の希望、就労能力や適性等に合った選択を支援する「就労選択支援」を創設。

●就労継続支援B型事業所等での工賃の水準が向上するよう、都道府県は、2024年度から2026年度の新たな「工賃向上計画」を策定し、経営等の支援や関係行政機関、地域の商工団体等の関係者と連携し、取り組んでいる。

●コンサルタントによる企業経営手法の活用や共同受注の促進など、比較的効果のあった取組に重点を置いて取り組むとともに、厚生労働省において、これらの取組に対して予算補助を行っている。

成年後見制度

●2022年10月に公表された国連の障害者権利委員会による総括所見や、成年後見制度の見直しに向けた検討を行うとする第二期成年後見制度利用促進基本計画等を踏まえ、障害当事者団体からの委員も参加の下、2024年4月に、法制審議会民法(成年後見等関係)部会において、成年後見制度の見直しの調査審議が開始された。

成年後見に関する主な指摘

①判断能力が回復しない限り利用をやめられない

②本人の自己決定が必要以上に制限される場合がある

③本人がそのニーズに合った保護を受けることができない

④適切な時機に任意後見監督人の選任申立てがされない

スポーツの推進

●パラスポーツ活動の機会の創出やスポーツ活動の定着のため、スポーツ活動の場づくりや特別支援学校等の全国大会の開催を支援。

●パリ2024パラリンピック競技大会が、2024年8月28日(水)から9月8日(日)までフランス・パリで開催。海外開催大会で過去最多となる11競技でメダルを獲得。複数の競技種別において、競技初・種目初となる金メダルやメダルを獲得。

●2025年11月15日(土)~26日(水)に、第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025を開催。
「“誰もが個性を活かし力を発揮できる”共生社会の実現」等を掲げ、東京都を中心に21競技が実施される予定。

特別支援学校等の全国規模の競技会
(全国ボッチャ選抜甲子園)の様子
2024パラリンピック金メダルを獲得した車いすラグビー選手たち
東京2025デフリンピック1 Year To Go!
会場:アーバンドックららぽーと豊洲

文化芸術活動の推進

●2023年策定の第2期「障害者による文化芸術活動の推進に関する基本計画」に基づき、文化芸術活動を総合的かつ計画的に推進。

写真「CONNECT(コネクト)⇄_~アートでのびのび ひろがるわたし~」
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