第4章 障害のある人がその人らしく暮らせるための施策
障害者総合支援法等におけるサービス
●「障害者総合支援法」及び「児童福祉法」に基づき、様々なサービスを提供している。障害のある人が必要なサービスを受けられるよう、市町村及び都道府県は「障害福祉計画」や「障害児福祉計画」を策定し、計画的なサービス提供体制の整備を進めることとしている。2026年3月には、2027年度を始期とする「第8期障害福祉計画」及び「第4期障害児福祉計画」の策定に係る基本指針について改正を行った。
●障害者支援施設からの地域移行者は令和5年度においては1,408人と前年度と同水準。今後、更なる地域移行を進めるため、2025年5月に「障害者の地域生活支援も踏まえた障害者支援施設の在り方に係る検討会」を設置し、施設の役割・機能、あるべき姿や今後の障害福祉計画の目標の方向性について検討を行った。2025年9月には、本検討会の議論をとりまとめ、施設の役割・機能、あるべき姿について一定の方向性を示した。
成年後見制度の見直し
●成年後見制度については、判断能力が回復しない限り制度の利用が継続することや必要な限度を超えて本人の行為能力が制限される場合があることなどの課題が指摘されており、法制審議会民法(成年後見等関係)部会において、33回にわたり、調査審議がされた。調査審議には、障害当事者やその家族が委員として参加した。
●2025年6月には中間試案が取りまとめられ、その後パブリックコメントを経て、2026年2月に法務大臣に要綱が答申された。同要綱は、後見及び保佐の制度を廃止し、補助の制度の対象を事理弁識能力が不十分である者の全てに拡大すること等を内容としている。
スポーツの推進
●2025年に改正された「スポーツ基本法」により、障害の有無等にかかわらず、スポーツを身近に親しむことができる社会の実現を図ることが明確に位置づけられた。
●初の日本開催となる第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025が、2025年11月15日から11月26日まで開催された。過去最多となる268名の選手が出場し、金メダル数、総メダル数いずれも過去最多を記録したほか、金メダルランキングで過去最高の3位となった。
(左:女子バレーボール、右:男子4×100mリレー)
学校における児童・生徒の文化芸術鑑賞・体験の推進
●「学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業」において、字幕や手話、音声ガイドの活用を始め、こどもたちが障害の有無にかかわらず体験できるよう工夫された公演等を行う「ユニバーサル公演」を2021年度の先行実施を経て、2022年度より実施。
※2025年度における特別支援学校からの応募件数は、2022年度の約1.26倍。