最近、局地的に発生するゲリラ豪雨、突風、竜巻などによる被害が増加しており、それらの事前予知または発生の迅速な観測を行い、避難行動に結びつける科学技術の開発が期待されています。 今回、情報通信研究開発機構(NICT)及び次世代安心・安全ICTフォーラムの共同で開催された標記シンポジウムは、その有力手段として期待されている「次世代型ドップラーレーダの研究開発」の開発と利活用を主たるテーマとしたものであり、これが実用化されれば、ゲリラ豪雨などの原因となる急速に発達する積乱雲の観測や成長メカニズムの解明などに大きく貢献することが期待されています。 総合科学技術会議では、平成20年度から、関係省庁と連携して「次世代ドップラーレーダ」を含め社会還元加速プロジェクト「きめ細かい災害情報を国民一人ひとりに届けるとともに災害対応に役立つ情報通信システムの構築(担当:奥村直樹議員)」に取り組み、国民への成果還元を目指しています。 パシフィコ横浜で開催されたシンポジウムには総務省の石崎副大臣や奥村議員をはじめ、関係省庁、研究機関、気象関係者等から約200名が参加し、講演とパネルディスカッションに引き続き、熱心な質疑応答が行われました。