「アジア太平洋障害者の十年」について

1.「アジア太平洋障害者の十年(1993-2002)」

 1992(平成4)年4月、「国連・障害者の十年(1983-1992)」に続く取組みとして、アジア太平洋地域における障害者への認識を高め、域内障害者施策の質の向上を目指すために、国連の地域委員会の一つである国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)の第48回総会において、日本、中国ほか33か国による共同提案である「アジア太平洋障害者の十年(1993-2002)」の決議が採択された。本決議は、障害者の生活の質を高めるための12の政策目標を決定し、ESCAP域内国が障害者の完全参加と平等の実現に向けて各種施策に取り組むための宣言となるものである。

○ 主な経緯

2.「アジア太平洋障害者の十年(2003-2012)」

 2003(平成15)年9月、第59回ESCAP総会において、「びわこミレニアム・フレームワーク」が全会一致で承認された。

 2007(平成19)年9月には中間評価に関するハイレベル政府間会合が開催され、「びわこミレニアム・フレームワーク」を補完し、2008年から2012年までの実施を促進するための行動指針として、「びわこプラスファイブ」(PDF形式:166KB)別ウインドウで開きますが採択された。
 2012(平成24)年5月、第68回ESCAP総会で、「アジア太平洋障害者の十年(2003-2012)」を更に10年延長する決議が採択された。また、同年11月に最終レビュー・ハイレベル政府間会合が韓国の仁川で開催され、「びわこミレニアム・フレームワーク」に代わる次の「十年」(2013~2022)の行動計画として「仁川戦略」が採択された(仁川戦略を含む報告書はこちら(PDF形式:183KB)別ウインドウで開きます)。「仁川戦略」では、「貧困の削減と労働及び雇用見通しの改善」等10の目標が掲げられ、それぞれに達成されるべきターゲットと、進捗を図り、確認するための指標が設定された。

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