大学改革
地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ
Package for Comprehensive Promotion of Research Universities with a Regional Core and Distinctive Characteristics
日本全体の研究力を向上させるためには、大学ファンドによる限られたトップレベルの研究大学への支援と同時に、地域の中核となる大学や特定分野に強みを持つ大学など、実力と意欲を持つ多様な大学の機能を強化していくことが重要です。
こうした背景の下、実力と意欲を持つ大学が、自身の強みや特色を最大限発揮し、成長の駆動力となってグローバル課題の解決や社会変革を牽引することを目指し、政府全体の支援策を「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」としてとりまとめ、令和4年2月の総合科学技術・イノベーション会議にて決定しました。
その後、大学ファンドの検討状況等を踏まえ、日本全体の研究力発展を牽引する研究大学群の形成に向けて、大学ファンド支援対象大学と地域中核・特色ある研究大学とが相乗的・相補的な連携を行い、共に発展するスキームの構築に資するパッケージ内容へと、さらに発展・進化させていくため、令和5年2月8日の総合科学技術・イノベーション会議にて、改定をいたしました。
主な改定のポイントは以下のとおりです。
❶基金事業創設などによる、資金面での拡大
❷パッケージで目指す大学像を明確化するとともに、「大学自身の取組の強化」に向けた具体策を充実
❸研究者が研究に専念できる時間確保に向けた専門職人材の量・質の確保や、研究DXや設備・機器等の研究インフラ管理・利活用など、大学の研究マネジメントに着目した政策との連動
❹パッケージに含まれる各府省の事業間の連携強化や、「関連事業マップ」の更なる充実(「ヘルスケア・健康づくり」領域を追加)
地域中核大学イノベーション創出環境強化事業
Project for Enhancing the Environment to Create Innovation in Regional Core Universities
地域の中核となる大学が、独自のミッション・ビジョンに基づく強みや特色を最大限発揮し、地域ニーズに即した社会貢献活動を推進するとともに、同活動を通じた地域行政や産業界からの投資を誘発します。本事業は、「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」(PDF形式:4344KB)(令和4年2月1日 第58回総合科学技術・イノベーション会議決定)の一環として構想され、令和4年度に創設されました。本事業は総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)の司令塔機能の強化に資する施策「研究開発とSociety5.0との橋渡しプログラム(BRIDGE)」(※)のシステム改革型として実施します。
※官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)は、研究開発とSociety5.0との橋渡しプログラム(BRIDGE)に名称変更しました。
国立大学イノベーション創出環境強化事業
Project for Enhancing the Environment to Create Innovation in National Universities
国立大学による民間資金獲得のための取組を推進することにより、民間から国立大学へのイノベーション創出につながる投資を誘発します。「官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)」のシステム改革型の事業として実施。新規採択は令和3年度をもって終了しました。