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第2章 調査結果の概要 -3

3.医療・福祉

(1)健康について心がけているか(問7)

問7 あなたは、健康について心がけていますか。(○は1つ)

健康について心がけているかをみると、全体で「心がけている」が90.1%、「心がけていない」が7.8%となっている。

図表2-3-1-1 健康について心がけているか(問7)(択一回答)(CSV形式:6KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-3-1-1 健康について心がけているか(問7)の図

性・年齢でみると、「心がけている」は、84歳までは約9割台で推移し、男女ともに75~79歳(男性94.2% 女性93.6%)が最も高い。85~89歳になると男女ともに下がるが、特に女性の落ち幅が大きい(男性89.2%、女性79.7%)。

図表2-3-1-2 健康について心がけているか(問7)(択一回答)(CSV形式:9KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-3-1-2 健康について心がけているか(問7)の図

(2)健康についていつごろから心がけているか(問8)

【問7で「1」の「心がけている」を答えた方にお伺いします。】
問8 それはいつごろから心がけていますか。次の中から1つだけ選んでお答えください。(○は1つ)

健康についていつごろから心がけているかをみると、全体で「60代」(39.2%)が最も高い。次いで、「50代」(25.6%)、「40代以前」(17.7%)、「70代以降」(16.5%)が続く。

図表2-3-2-1 健康についていつごろから心がけているか(問8)(択一回答)(CSV形式:6KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-3-2-1 健康についていつごろから心がけているか(問8)の図

性・年齢でみると、男女ともに80歳以上では「70代以降」が約3割を超えて高い。

現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは死別している者は「70代以降」(27.5%)が高い。

同居者でみると、親と同居している者は「50代」(39.0%)が高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(同居のみ)の者は「70代以降」(24.0%)が高い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が80万円以上の者は「40代以前」(30.0%)が高い。

図表2-3-2-2 健康についていつごろから心がけているか(問8)(択一回答)(CSV形式:9KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-3-2-2 健康についていつごろから心がけているか(問8)の図

(3)健康について日頃心がけていること(問9)

【問7で「1」の「心がけている」を答えた方にお伺いします。】
問9 あなたが、日頃心がけているのはどんなことですか。次の中からあてはまるものをすべてお答えください。(○はいくつでも)

健康について日頃心がけていることをみると、全体で「健康診査などを定期的に受ける」(67.7%)が最も高い。次いで、「休養や睡眠を十分にとる」(67.3%)、「栄養のバランスのとれた食事をとる」(65.8%)、「散歩やスポーツをする」(50.9%)、「気持ちをなるべく明るくもつ」(50.1%)が続く。

図表2-3-3-1 健康について日頃心がけていること(問9)(複数回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-3-1 健康について日頃心がけていること(問9)の図

性別でみると、男性は女性よりも「酒やタバコを控える(やめる)」(男性44.2%、女性20.9%)が高い。女性は「栄養のバランスのとれた食事をとる」(72.3%)、「気持ちをなるべく明るくもつ」(58.5%)が男性(それぞれ58.5%、40.8%)よりも高い。

性・年齢でみると、84歳までの女性は「栄養のバランスのとれた食事をとる」が7割~8割弱と高い。

現在の結婚状況でみると、結婚したことがない者は「酒やタバコを控える(やめる)」(37.9%)が高い。配偶者あるいはパートナーとは死別している者は「気持ちをなるべく明るくもつ」(58.5%)が高い。

同居者でみると、同居者はいない者は「健康診査などを定期的に受ける」(57.1%)が低い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(同居のみ)の者は「栄養のバランスのとれた食事をとる」(54.4%)が低い。子供はいない者は、上位3項目のいずれも低い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が15万円未満は、多くの項目が低く、25万円以上は多くの項目が高い。特に60万円~80万円未満は「健康診査などを定期的に受ける」(82.7%)が高い。

図表2-3-3-2 健康について日頃心がけていること(問9)(複数回答)(CSV形式:11KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-3-2 健康について日頃心がけていること(問9)の図

(4)日頃からの身体の動かし方(問10)

問10 あなたは、日頃から、どのように身体を動かしていますか。次の中からあてはまるものをすべてお答えください。(○はいくつでも)

日頃からの身体の動かし方をみると、全体で「買い物に出かける」(64.6%)が最も高い。次いで、「調理や掃除など家事をする」(55.0%)、「散歩をする」(40.8%)、「庭の手入れなどをする」(39.5%)、「仕事をする」(29.6%)が続く。「特に身体を動かしていない」は5.3%。

図表2-3-4-1 日頃からの身体の動かし方(問10)(複数回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特に身体を動かしていない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-4-1 日頃からの身体の動かし方(問10)の図

性別でみると、女性は「調理や掃除など家事をする」(77.6%)と「買い物に出かける」(74.6%)が7割を超え、男性(それぞれ29.7%、53.5%)より大幅に高い。男性が女性より比較的高いのは「仕事をする」(男性34.8%、女性25.0%)と「ウォーキングをする」(男性25.4%、女性20.2%)である。

性・年齢でみると、男性の75~84歳は、他の年代に比べて「散歩をする」が約5割と高い。女性の65~79歳は「調理や掃除など家事をする」と「買い物に出かける」が8割を超えている。

現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは死別している者は「調理や掃除など家事をする」が約6割と高い。

同居者でみると、同居者はいない者は「調理や掃除など家事をする」(62.9%)が高い。親と同居している者は「仕事をする」(46.1%)が高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(同居のみ)の者は「家庭菜園などの農作業をする」(32.0%)が高い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が60万円以上は「仕事をする」が4割を超えている。

都市規模でみると、小都市と町村は「家庭菜園などの農作業をする」が約4割、「庭の手入れなどをする」が4割強で高い。

地域(6区分)でみると、関東と近畿は「家庭菜園などの農作業をする」が1割半と低い。

図表2-3-4-2 日頃からの身体の動かし方(問10)(複数回答)(CSV形式:11KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特に身体を動かしていない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-4-2 日頃からの身体の動かし方(問10)の図

(5)「医療サービス」を利用するにあたって、困っていること(問11)

問11 あなたは、「医療サービス」を利用するにあたって、困っていることなどがありますか。次の中からあてはまるものをすべてお答えください。(○はいくつでも)

「医療サービス」を利用するにあたって、困っていることをみると、全体で「診察に時間がかかりすぎる」(19.8%)が最も高い。次いで「費用がかかりすぎる」(12.4%)、「医療機関が近くにない」(8.3%)、「往診に来てくれる医者(かかりつけ医等)がいない」(4.9%)が続く。「特に困っていることはない」は57.8%。

図表2-3-5-1 「医療サービス」を利用するにあたって、困っていること(問11)(複数回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特に困っていることはない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-5-1 「医療サービス」を利用するにあたって、困っていること(問11)の図

性別でみると、「診察に時間がかかりすぎる」と「費用がかかりすぎる」の上位2項目は、ともに男性が女性より高い。女性は「医療機関が近くにない」が9.8%で、男性(6.7%)よりも高い。

性・年齢でみると、男性の65~69歳は「費用がかかりすぎる」(24.3%)が高い。女性の85~89歳は「医療機関が近くにない」(18.7%)、「医療機関に行く交通手段がない」(10.6%)、「病院に一緒に行ってくれる人がいない」(8.1%)といった、通院時の移動や付き添いに関わる項目が高い。「医療機関に行く交通手段がない」は同年代の男性も8.4%と高い。

現在の結婚状況でみると、結婚したことがない者は「病院に一緒に行ってくれる人がいない」(11.3%)、「どの医療機関に行ったらいいかわからない」(9.4%)が高い。配偶者あるいはパートナーとは離婚している者は「費用がかかりすぎる」(18.1%)が高い。

同居者でみると、同居者はいない者は「病院に一緒に行ってくれる人がいない」(8.3%)が高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供はいない者は 「どの医療機関に行ったらいいかわからない」(7.3%)、「病院に一緒に行ってくれる人がいない」(6.4%)が高い。

図表2-3-5-2 「医療サービス」を利用するにあたって、困っていること(問11)(複数回答)(CSV形式:11KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特に困っていることはない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-5-2 「医療サービス」を利用するにあたって、困っていること(問11)の図

(6)通院や「医療サービス」の利用頻度(問12)

問12 あなたは、病院や診療所など医療施設への通院や、往診に来てもらうなどの「医療サービス」を日頃どのくらい利用しますか。次の中から1つだけ選んでお答えください。(○は1つ)

通院や「医療サービス」の利用頻度をみると、全体で「月に1回くらい」(35.3%)が最も高い。次いで、「年に数回」(18.4%)、「月に2、3回くらい」(14.3%)、「週に1回くらい」(3.7%)が続く。「利用していない」は20.7%。

図表2-3-6-1 通院や「医療サービス」の利用頻度(問12)(択一回答)(CSV形式:7KB)ファイルを別ウィンドウで開きます
図表2-3-6-1 通院や「医療サービス」の利用頻度(問12)の図

性・年齢でみると、月1回以上利用している割合(「ほとんど毎日」から「月に1回くらい」の合計)は、男女とも74歳までは5割前後だが、75~79歳で6割になり、これ以降高くなる傾向にある。

現在の結婚状況でみると、結婚したことがない者は「利用していない」(29.2%)が高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供はいない者は、月1回以上利用している割合が5割未満で低い。

都市規模でみると、小都市は「年に数回」(22.9%)が高い。

図表2-3-6-2 通院や「医療サービス」の利用頻度(問12)(択一回答)(CSV形式:10KB)ファイルを別ウィンドウで開きます
図表2-3-6-2 通院や「医療サービス」の利用頻度(問12)の図

(7)「医療サービス」を利用する際の主な移動手段(問13)

【問12で「1~7」と答えた、日頃医療サービスを利用している方にお伺いします。】
問13 「医療サービス」を利用するときの、あなたの主な移動手段は何ですか。次の中から1つだけ選んでお答えください。(○は1つ)

「医療サービス」を利用する際の主な移動手段をみると、全体で「自分で運転する自動車等(バイク、スクーターも含む)」(43.2%)が最も高い。次いで、「徒歩」(13.7%)、「家族による送迎」(12.3%)、「バスや電車などの公共交通機関」(9.9%)、「自転車(電動車いすも含む)」(9.1%)が続く。

図表2-3-7-1 「医療サービス」を利用する際の主な移動手段(問13)(択一回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「自宅などへの往診」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-7-1 「医療サービス」を利用する際の主な移動手段(問13)の図

性別でみると、男性は「自分で運転する自動車等(バイク、スクーターも含む)」が55.6%と、女性(31.9%)より高い。女性は、「家族による送迎」が18.4%と男性(5.5%)より高い。

性・年齢でみると、65~74歳は「自分で運転する自動車等(バイク、スクーターも含む)」が5割半~約6割と高く、特に男性では6割半に上るが、男女とも年代が上がるほど低くなり、「家族による送迎」や「タクシーの利用」が増える。85歳以上は「家族による送迎」が3割と高い。

現在の結婚状況でみると、現在、配偶者あるいはパートナーがいる者は「自分で運転する自動車等(バイク、スクーターも含む)」(51.2%)が高い。配偶者あるいはパートナーとは離婚している者は「バスや電車などの公共交通機関」(20.7%)が高い。配偶者あるいはパートナーとは死別している者は「家族による送迎」(17.3%)が高い。

同居者でみると、同居者はいない者は「徒歩」(20.6%)、「バスや電車などの公共交通機関」(15.2%)が高く、「自分で運転する自動車等(バイク、スクーターも含む)」(27.3%)が低い。親と同居している者は「自分で運転する自動車等(バイク、スクーターも含む)」(65.7%)が高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(同居のみ)の者は「家族による送迎」(18.1%)が高い。子供あり(別居のみ)の者と、子供はいない者は「バスや電車などの公共交通機関」(それぞれ11.6%、13.8%)が高い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が60万円~80万円未満は「自分で運転する自動車等(バイク、スクーターも含む)」(60.4%)が高い。

都市規模でみると、大都市は「徒歩」(20.2%)が高い。小都市と町村は「自分で運転する自動車等(バイク、スクーターも含む)」(それぞれ59.6%、50.3%)が高い。

地域(6区分)でみると、関東と近畿は「徒歩」(それぞれ20.4%、19.8%)が高い。近畿は「自転車(電動車いすも含む)」(14.4%)が高い。

図表2-3-7-2 「医療サービス」を利用する際の主な移動手段(問13)(択一回答)(CSV形式:10KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「自宅などへの往診」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-7-2 「医療サービス」を利用する際の主な移動手段(問13)の図

(8)自身の病気や症状(問14)

問14 あなたは、どのような病気や症状がありますか。次の中からあてはまるものをすべてお答えください。(○はいくつでも)

自身の病気や症状をみると、全体で「循環器系(高血圧症、脳卒中、狭心症 等)」(45.1%)が最も高い。次いで、「筋骨格系(痛風、関節リウマチ、腰痛症、骨粗しょう症 等)」(23.9%)、「目の病気」(23.7%)、「内分泌・代謝障害(糖尿病、脂質異常症 等)」(21.7%)、「呼吸器系(鼻炎、ぜんそく 等)」(10.8%)と「尿路生殖器系(腎臓の病気、前立腺肥大症 等)」(10.8%)が続く。「特に病気や症状はない」は9.4%。

図表2-3-8-1 自身の病気や症状(問14)(複数回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特に病気や症状はない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-8-1 自身の病気や症状(問14)の図

性別でみると、男性は「尿路生殖器系(腎臓の病気、前立腺肥大症 等)」が19.8%と女性(2.7%)より高い。女性は「筋骨格系(痛風、関節リウマチ、腰痛症、骨粗しょう症 等)」が29.6%と男性(17.5%)より高い。

性・年齢でみると、「循環器系(高血圧症、脳卒中、狭心症 等)」は男女とも85歳以上で高くなり5割を超える。また、女性の85歳以上は「認知症」が2割台と高い。

現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは離婚している者は「呼吸器系(鼻炎、ぜんそく 等)」(17.2%)が高い。

都市規模でみると、大都市は「呼吸器系(鼻炎、ぜんそく 等)」(14.1%)が高い。

図表2-3-8-2 自身の病気や症状(問14)(複数回答)(CSV形式:13KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特に病気や症状はない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-8-2 自身の病気や症状(問14)の図

(9)将来、排せつ等の介護が必要な状態になると考えた時の不安点(問15)

問15 あなたは、将来、身体が虚弱になって、日常生活を送る上で、排せつ等の介護が必要な状態(要介護2程度)になると考えた時、具体的にどんなことが不安ですか。次の中からあてはまるものをすべてお答えください。(○はいくつでも)

将来、排せつ等の介護が必要な状態になると考えた時の不安点をみると、全体で「家族に肉体的・精神的負担をかけること」(65.6%)が最も高い。次いで、「身体の自由がきかなくなること」(53.6%)、「介護に要する経済的負担が大きいこと」(40.0%)、「特に理由はないが、漠然と不安を感じる」(33.5%)、「人生の楽しみが感じられなくなること」(29.8%)、「費用が高いため、希望する介護施設等に入れないこと」(29.4%)が続く。「特に不安なことはない」は3.6%。

図表2-3-9-1 将来、排せつ等の介護が必要な状態になると考えた時の不安点(問15)(複数回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「特に不安なことはない」「現在すでに介護を受けている」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-9-1 将来、排せつ等の介護が必要な状態になると考えた時の不安点(問15)の図

性別でみると、女性は「身体の自由がきかなくなること」(57.2%)と「特に理由はないが、漠然と不安を感じる」(37.2%)が男性(それぞれ49.6%、29.3%)よりも高い。

性・年齢でみると、男女ともに65~69歳は「介護に要する経済的負担が大きいこと」が5割を超えている。男性の65~69歳は「人生の楽しみが感じられなくなること」(41.4%)が高い。 女性の65~69歳は「家族に肉体的・精神的負担をかけること」(71.3%)と「費用が高いため、希望する介護施設等に入れないこと」(40.5%)が高い。「特に理由はないが、漠然とした不安を感じる」は男女ともに85~89歳で高い。

現在の結婚状況でみると、結婚したことがない者は「介護をしてくれる家族がいないこと」(56.6%)が各項目の中で最も高い。現在、配偶者あるいはパートナーがいる者は「家族に肉体的・精神的負担をかけること」(73.4%)が高い。配偶者あるいはパートナーとは離婚している者は「身体の自由がきかなくなること」が6割を超えており、「介護をしてくれる家族がいないこと」(43.1%)も高い。

同居者でみると、同居者はいない者は「介護をしてくれる家族がいないこと」(41.8%)が高い。

配偶者と同居している者と、子と同居している者は「家族に肉体的・精神的負担をかけること」が7割を超えている。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供はいない者は「介護をしてくれる家族がいないこと」(50.4%)が高い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が15万円未満は「介護をしてくれる家族がいないこと」、「収入がなくなること」が高い。25万円~80万円未満では「家族に肉体的・精神的負担をかけること」が7割を超えている。

都市規模でみると、大都市は「人生の楽しみが感じられなくなること」(35.3%)、「介護をしてくれる家族がいないこと」(18.5%)が高い。

図表2-3-9-2 将来、排せつ等の介護が必要な状態になると考えた時の不安点(問15)(複数回答)(CSV形式:13KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「特に不安なことはない」「現在すでに介護を受けている」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-9-2 将来、排せつ等の介護が必要な状態になると考えた時の不安点(問15)の図

(10)将来、排せつ等の介護が必要な状態になった時、誰に介護を頼みたいか(問16)

【問15で「1~15」と答えた方にお伺いします。】
問16 あなたは、将来、身体が虚弱になって、日常生活を送る上で、排せつ等の介護が必要な状態になった時、どなたに介護を頼みたいと思いますか。次の中から主なものを1つだけ選んでお答えください。(○は1つ)

将来、排せつ等の介護が必要な状態になった時、誰に介護を頼みたいかをみると、全体で「ヘルパーなど介護サービスの人」(46.8%)が最も高い。次いで、「配偶者」(30.6%)、「子」(12.9%)、「子の配偶者」(1.0%)が続く。「特にない」は4.3%。

図表2-3-10-1 将来、排せつ等の介護が必要な状態になった時、誰に介護を頼みたいか(問16)(択一回答)(CSV形式:7KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特にない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-10-1 将来、排せつ等の介護が必要な状態になった時、誰に介護を頼みたいか(問16)の図

性別でみると、男性は、女性よりも「配偶者」(男性50.8%、女性12.5%)が高い。女性は、男性よりも「ヘルパーなど介護サービスの人」(女性58.0%、男性34.3%)、「子」(女性19.0%、男性6.1%)が高い。

性・年齢でみると、女性は80歳以降、男性は85歳以降で「配偶者」は低くなり、「子」が高くなる。男性の84歳までは「配偶者」が5割を超えている。女性の65~79歳は、「ヘルパーなど介護サービスの人」が約6割~6割半と高い。女性は年代が低いほど「ヘルパーなど介護サービスの人」が高く、年代が高いほど「子」が高い傾向にある。

現在の結婚状況でみると、結婚したことがない者と、配偶者あるいはパートナーとは離婚している者と、配偶者あるいはパートナーとは死別している者は、「ヘルパーなど介護サービスの人」(それぞれ65.6%、62.8%、57.1%)が高い。現在、配偶者あるいはパートナーがいる者は「配偶者」(43.6%)が高い。

同居者でみると、同居者はいない者は「ヘルパーなど介護サービスの人」(66.4%)が高い。

配偶者と同居している者は「配偶者」(43.9%)が最も高い。子と同居している者は「子」(20.2%)が高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(同居のみ)の者は「子」(26.1%)が高い。
子供はいない者は「ヘルパーなど介護サービスの人」(58.9%)が高い。

都市規模でみると、大都市で「子」(9.1%)が低い。

図表2-3-10-2 将来、排せつ等の介護が必要な状態になった時、誰に介護を頼みたいか(問16)(択一回答)(CSV形式:10KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特にない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-10-2 将来、排せつ等の介護が必要な状態になった時、誰に介護を頼みたいか(問16)の図

(11)将来、排せつ等の介護が必要な状態になった際の介護費用のまかない方(問17)

【問15で「1~15」と答えた方にお伺いします。】
問17 あなたは、将来、身体が虚弱になって、日常生活を送る上で、排せつ等の介護が必要な状態になった時、介護に係る費用は、どのようにしてまかなうことになると思いますか。次の中から主なものを1つだけ選んでお答えください。(○は1つ)

将来、排せつ等の介護が必要な状態になった際の介護費用のまかない方をみると、全体で「年金等の収入でまかなう」(63.8%)が最も高い。次いで、「貯蓄でまかなう」(18.3%)、「子などの家族・親戚からの経済的な援助を受けることになると思う」(4.3%)、「収入や貯蓄ではまかなえないが、資産を売却するなどして自分でまかなう」(3.1%)が続く。「特に考えていない」は8.3%。

図表2-3-11-1 将来、排せつ等の介護が必要な状態になった際の介護費用のまかない方(問17)(択一回答)(CSV形式:7KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-3-11-1 将来、排せつ等の介護が必要な状態になった際の介護費用のまかない方(問17)の図

性別でみると、男性は「年金等の収入でまかなう」が67.1%と、女性(60.8%)よりも高い。女性は、「貯蓄でまかなう」(20.3%)、「子などの家族・親戚からの経済的な援助を受けることになると思う」(5.8%)が男性(それぞれ16.1%、2.6%)よりも高い。

性・年齢でみると、男性の80~89歳は「年金等の収入でまかなう」が約7割と高いが、同じ年代の女性では5割台にとどまる。女性の85~89歳は「子などの家族・親戚からの経済的な援助を受けることになると思う」が13.8%と高い。

現在の結婚状況でみると、結婚したことがない者は「特に考えていない」(15.1%)が高い。

配偶者あるいはパートナーとは離婚している者は「子などの家族・親戚からの経済的な援助を受けることになると思う」(11.5%)が高い。

同居者でみると、同居者はいない者は「年金等の収入でまかなう」(56.7%)が低い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供はいない者は「年金等の収入でまかなう」(57.5%)が低い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が15万円~40万円未満は「年金等の収入でまかなう」が約7割と高い。40万円~60万円未満と、80万円以上は「貯蓄でまかなう」(それぞれ24.6%、34.1%)が高い。

都市規模でみると、小都市は「年金等の収入でまかなう」(67.0%)が、町村では「子などの家族・親戚からの経済的な援助を受けることになると思う」(7.5%)が高い。

図表2-3-11-2 将来、排せつ等の介護が必要な状態になった際の介護費用のまかない方(問17)(択一回答)(CSV形式:10KB)ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-3-11-2 将来、排せつ等の介護が必要な状態になった際の介護費用のまかない方(問17)の図

(12)医療や健康に関する情報について、自分自身でできる行動(問18)

問18 医療や健康に関する情報について、自分自身で探したり利用したりする次の行動のうち、あなたができるものをすべてお答えください。(○はいくつでも)

医療や健康に関する情報について、自分自身でできる行動をみると、全体で「新聞、本、雑誌、テレビ、インターネットなどから、情報を集めることができる」(71.1%)が最も高い。次いで、「たくさんの情報の中から、自分の求める情報を調べることができる」(48.8%)、「情報を理解し、人に伝えることができる」(40.6%)、「情報をもとに健康改善のための計画や行動を決めることができる」(40.4%)、「情報がどの程度信頼できるかを判断できる」(37.9%)が続く。「この中でできることはない」は13.2%。

図表2-3-12-1 医療や健康に関する情報について、自分自身でできる行動(問18)(択一回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「この中でできることはない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-12-1 医療や健康に関する情報について、自分自身でできる行動(問18)の図

性別でみると、男性は、「新聞、本、雑誌、テレビ、インターネットなどから、情報を集めることができる」(74.7%)、「たくさんの情報の中から、自分の求める情報を調べることができる」(53.0%)、「情報がどの程度信頼できるかを判断できる」(42.2%)が女性(それぞれ67.8%、45.1%、34.0%)より高い。女性は「この中でできることはない」が15.5%と男性(10.5%)より高い。

性・年齢でみると、いずれの項目も、年代が低いほど、"できる"が高い傾向にある。
同年代で男女を比べると、ほとんどの年代で男性の方が高いが、女性の65~74歳は「情報を理解し、人に伝えることができる」、「情報をもとに健康改善のための計画や行動を決めることができる」(いずれも5割弱~5割半)が男性(それぞれ約4割~5割、4割~4割半)より高い。

現在の結婚状況でみると、現在、配偶者あるいはパートナーがいる者は「新聞、本、雑誌、テレビ、インターネットなどから、情報を集めることができる」(76.2%)が高い。配偶者あるいはパートナーとは死別している者は「この中でできることはない」(21.4%)が高い。

同居者でみると、親と同居している者は「新聞、本、雑誌、テレビ、インターネットなどから、情報を集めることができる」、「たくさんの情報の中から、自分の求める情報を調べることができる」、「情報を理解し、人に伝えることができる」、「情報をもとに健康改善のための計画や行動を決めることができる」が5~7割と高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(同居のみ)の者は、いずれの項目も低い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が高いほど、"できる"が高い傾向にある。

都市規模でみると、大都市は「たくさんの情報の中から、自分の求める情報を調べることができる」(54.0%)が高い。

図表2-3-12-2 医療や健康に関する情報について、自分自身でできる行動(問18)(択一回答)(CSV形式:10KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「この中でできることはない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-3-12-2 医療や健康に関する情報について、自分自身でできる行動(問18)の図

(13)医療や健康に関するインターネットでの情報収集(問19)

問19 では、次にパソコンやスマートフォンなどによりインターネットで情報を収集することについてお伺いします。あなたは、医療や健康に関する情報をインターネットで調べることがありますか。
インターネットで調べることがある方は、どのような情報を得ているか、次の中からあてはまるものをすべてお答えください。(○はいくつでも)

医療や健康に関するインターネットでの情報収集をみると、全体で「病気について(病名や症状、処置方法等)」(39.0%)が最も高い。次いで、「病院などの医療機関」(30.1%)、「薬の効果や副作用」(25.1%)、「自分でできる運動(体操ストレッチ等)やマッサージの方法」(19.7%)、「栄養バランスのとれた食事」(14.4%)が続く。「インターネットで調べることはない」は36.5%。

図表2-3-13-1 医療や健康に関するインターネットでの情報収集(問19)(複数回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「インターネットで調べることがある(再掲)」「インターネットで調べることはない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の 高い順に並べ替え。

図表2-3-13-1 医療や健康に関するインターネットでの情報収集(問19)の図

性別でみると、多くの項目で男性が女性よりも高く、男性は「インターネットで調べることがある(再掲)」(57.0%)が女性(44.2%)よりも高い。

性・年齢でみると、男女ともに「インターネットで調べることがある(再掲)」は年代が上がるほど低くなり、65~69歳は男女とも7割台だが、85~89歳は男性で2割半、女性で1割台まで低くなる。また、全体的に男性の方が同年代の女性より高いが、65~69歳は男女差は小さく、70歳以上から男女差が大きくなる。

現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは死別している者は、多くの項目で他より低く、「インターネットで調べることはない」(48.3%)が半数近くを占める。一方、現在、配偶者あるいはパートナーがいる者は、多くの項目で高い。

同居者でみると、同居者はいない者と子と同居している者は、「インターネットで調べることはない」が4割を占める。一方で、親と同居している者は「インターネットで調べることがある(再掲)」が69.7%と高く、多くの項目で他より高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(同居のみ)の者は「インターネットで調べることがある(再掲)」が39.9%にとどまり、多くの項目で他に比べて低い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が25万円以上は「インターネットで調べることがある(再掲)」が6割前後で高い。

都市規模でみると、大都市は「病気について(病名や症状、処置方法等)」(43.3%)、「病院などの医療機関」(36.4%)、「薬の効果や副作用」(31.5%)の上位3項目が、他よりも高い。

図表2-3-13-2 医療や健康に関するインターネットでの情報収集(問19)(複数回答)(CSV形式:11KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「インターネットで調べることがある(再掲)」「インターネットで調べることはない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の 高い順に並べ替え。

図表2-3-13-2 医療や健康に関するインターネットでの情報収集(問19)の図