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第2章 調査結果の概要 -4

4.現在の就労活動や社会的な活動への参加

(1)現在の就労状況(問20)

問20 あなたは、現在、収入のある仕事をしていますか。次の中から1つだけ選んでお答えください。(○は1つ)

現在の就労状況をみると、全体で「収入のある仕事はしていない」(63.0%)が最も高い。次いで、「収入のある仕事をしている」(28.7%)、「収入のある仕事はしていないが、仕事を探している」(1.6%)が続く。

図表2-4-1-1 現在の就労状況(問20)(択一回答)(CSV形式:6KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-4-1-1 現在の就労状況(問20)の図

性別でみると、男性は「収入のある仕事をしている」が35.7%と、女性(22.4%)より高い。「収入のある仕事はしていない」は、女性で69.4%、男性は55.8%。

性・年齢でみると、「収入のある仕事をしている」は年代が低いほど高く、65~69歳では、男性の58.2%、女性の44.1%を占めるところ、男性は75~79歳、女性は70~74歳で3割弱に減少する。85~89歳は男女ともに「収入のある仕事をしている」は1割に満たない。

現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは死別している者は「収入のある仕事はしていない」(71.0%)が高い。

同居者でみると、親と同居している者は「収入のある仕事をしている」(46.1%)が高い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、「収入のある仕事をしている」は家庭の1か月の平均収入額が25万円未満は2割程度だが、25万円以上で収入額が多いほど高くなり、40万円以上は4割を超える。

図表2-4-1-2 現在の就労状況(問20)(択一回答)(CSV形式:9KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-4-1-2 現在の就労状況(問20)の図

(2)仕事の勤務形態(問21)

【問20で「1」と答えた、現在、「収入のある仕事をしている」方にお伺いします。】
問21 あなたがしている仕事の勤務形態を、次の中から1つだけ選んでお答えください。複数の仕事をしている場合は、収入の最も多いものをお答えください。(○は1つ)

仕事の勤務形態をみると、全体で「パートタイム・臨時の被雇用者」(38.8%)が最も高い。次いで、「自営商工サービス業(家族従業者も含む)」(13.6%)、「会社又は団体の役員」(11.0%)、「自営農林漁業(家族従業者も含む)」(10.8%)、「フルタイムの被雇用者」(10.1%)が続く。

図表2-4-2-1 仕事の勤務形態(問21)(択一回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-4-2-1 仕事の勤務形態(問21)の図

性別でみると、「パートタイム・臨時の被雇用者」は女性(47.6%)が男性(32.7%)より高く、「フルタイムの被雇用者」は男性(13.5%)が女性(5.2%)より高い。

性・年齢でみると、65~79歳まで、「自営農林漁業(家族従業者も含む)」、「自営商工サービス業(家族従業者も含む)」は1割前後で大きくは動かない。「パートタイム・臨時の被雇用者」はやや低下するが4割前後。他方、「フルタイムの被雇用者」は15.5%から1.9%に低下する。女性の65~69歳は「パートタイム・臨時の被雇用者」が61.5%と、男性(28.8%)を大きく上回っているが、70~74歳では男女とも4割前後で差が小さい。

同居者でみると、同居者はいない者は「自営農林漁業(家族従業者も含む)」(4.3%)が低い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(同居のみ)の者は「自営農林漁業(家族従業者も含む)」(22.4%)が高い。子供はいない者は「会社又は団体の役員」(19.4%)が高い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が15万円~30万円未満は「パートタイム・臨時の被雇用者」が5割台と高い。家庭の1か月の平均収入額が60万円以上は「会社又は団体の役員」が約3~4割と高い。

都市規模でみると、小都市は「自営農林漁業(家族従業者も含む)」(21.1%)が高い。

図表2-4-2-2 仕事の勤務形態(問21)(択一回答)(CSV形式:10KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-4-2-2 仕事の勤務形態(問21)の図

(3)この1週間の合計勤務時間(問22)

【問20で「1」と答えた、現在、「収入のある仕事をしている」方にお伺いします。】
問22 あなたのこの1週間の合計勤務時間は何時間くらいですか。残業時間も含めて、全ての仕事の合計時間をお答えください。(○は1つ)

この1週間の合計勤務時間をみると、全体で「20時間未満」(31.3%)が最も高い。次いで、「20~25時間未満」(13.9%)、「40~45時間未満」(12.3%)、「30~35時間未満」(7.8%)、「35~40時間未満」(6.3%)が続く。平均時間は26.2時間。

図表2-4-3-1 この1週間の合計勤務時間(問22)(択一回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-4-3-1 この1週間の合計勤務時間(問22)の図

性別でみると、平均値は、男性(28.8時間)が女性(22.7時間)よりも長い。

性・年齢でみると、男性は、65~69歳で平均値が31.9時間と長い。70~74歳で26.5時間、75~79歳で28.7時間と、70代では少し短くなる。女性は、65~74歳まではほとんど変わらず(24.3~24.6時間)、75~79歳で18.2時間と短くなる。

現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは死別している者は、平均値が22.8時間と短い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供はいない者は、平均値が30.0時間と長い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、80万円以上の者で平均値が30時間に及ぶ。

図表2-4-3-2 この1週間の合計勤務時間(問22)(択一回答)(CSV形式:10KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-4-3-2 この1週間の合計勤務時間(問22)の図

(4)現在、仕事をしている主な理由(問23)

【問20で「1」と答えた、現在、「収入のある仕事をしている」方にお伺いします。】
問23 あなたが、現在、仕事をしているのは、主にどのような理由からですか。次の中から主なものを1つだけ選んでお答えください。(○は1つ)

現在、仕事をしている主な理由をみると、全体で「収入がほしいから」(41.6%)が最も高い。次いで、「働くのは体によいから、老化を防ぐから」(20.2%)、「仕事そのものが面白いから、自分の活力になるから」(17.0%)、「仕事を通じて友人や仲間を得ることができるから」(4.0%)が続く。

図表2-4-4-1 現在、仕事をしている主な理由(問23)(択一回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-4-4-1 現在、仕事をしている主な理由(問23)の図

性別でみると、男女ともに「収入が欲しいから」(男性43.7%、女性38.5%)が最も高いが、男性は「働くのは体によいから、老化を防ぐから」(23.8%)、女性は「仕事そのものが面白いから、自分の活力になるから」(20.6%)がこれに続く。

性・年齢でみると、年代が高くなるほど「収入がほしいから」が低く、「働くのは体によいから、老化を防ぐから」が高い傾向にある。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供はいない者は「収入がほしいから」(59.7%)が高く、「働くのは体によいから、老化を防ぐから」(9.7%)が低い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が80万円以上は「収入がほしいから」(21.2%)が低い。

図表2-4-4-2 現在、仕事をしている主な理由(問23)(択一回答)(CSV形式:10KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-4-4-2 現在、仕事をしている主な理由(問23)の図

(5)現在、収入を伴う仕事をしていない理由(問24)

【問20で「2~3」と答えた「収入のある仕事はしていない」方にお伺いします。】
問24 あなたが、現在、収入のある仕事をしていない理由について、次の中からあてはまるものをすべてお答えください。(○はいくつでも)

現在、収入を伴う仕事をしていない理由をみると、全体で「貯蓄や年金収入で生活でき、働く必要がないため」(35.2%)が最も高い。次いで、「健康上の理由」(27.8%)、「希望する就労形態で働ける仕事がないため」(8.9%)、「趣味や社会活動などに力を注ぐため」(8.8%)、「家族の介護のため」(4.9%)が続く。「特に理由はない」は17.1%。

図表2-4-5-1 現在、収入を伴う仕事をしていない理由(問24)(複数回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特に理由はない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-4-5-1 現在、収入を伴う仕事をしていない理由(問24)の図

性別でみると、多くの項目で男性が女性よりも高いが、「家族の介護のため」(女性6.5%、男性2.7%)は女性が高い。

性・年齢でみると、「希望する就労形態で働ける仕事がないため」は男性の65~69歳で23.1%と高く、年齢が上がると低くなっている。男性の70~74歳で「趣味や社会活動などに力を注ぐため」(16.4%)が高い。

現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは離婚している者は「健康上の理由」(44.6%)が高く、「貯蓄や年金収入で生活でき、働く必要がないため」(24.3%)が低い。結婚したことがない者も「健康上の理由」(38.8%)が高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(別居のみ)の者は「貯蓄や年金収入で生活でき、働く必要がないため」(40.4%)が高い。子供はいない者は「健康上の理由」(35.7%)が高い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が25万円以上は「貯蓄や年金収入で生活でき、働く必要がないため」が4割を超えている。

図表2-4-5-2 現在、収入を伴う仕事をしていない理由(問24)(複数回答)(CSV形式:11KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「特に理由はない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-4-5-2 現在、収入を伴う仕事をしていない理由(問24)の図

(6)現在、何らかの社会的な活動を行っているか(問25)

問25 あなたは、この1年間に個人または友人とあるいはグループや団体で自主的に行われている次のような活動を行った、または参加しましたか。次の中からあてはまるものをすべてお答えください。(○はいくつでも)

現在、何らかの社会的な活動を行っているかをみると、全体で「健康・スポーツ(体操、歩こう会、ゲートボール等)」(25.8%)が最も高い。次いで、「趣味(俳句、詩吟、陶芸等)」(14.9%)、「地域行事(祭りなどの地域の催しものの世話等)」(12.8%)、「生活環境改善(環境美化、緑化推進、まちづくり等)」(9.0%)、「生産・就業(生きがいのための園芸・飼育、シルバー人材センター等)」(6.6%)が続く。「活動または参加したものはない」は43.2%。

図表2-4-6-1 現在、何らかの社会的な活動を行っているか(問25)(複数回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「1年間に活動または参加した(再掲)」「活動または参加したものはない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-4-6-1 現在、何らかの社会的な活動を行っているか(問25)の図

性別でみると、男性は、女性よりも「地域行事(祭りなどの地域の催しものの世話等)」(男性17.3%、女性8.8%)、「生活環境改善(環境美化、緑化推進、まちづくり等)」(男性11.2%、女性7.1%)、「生産・就業(生きがいのための園芸・飼育、シルバー人材センター等)」(男性8.3%、女性5.2%)、「安全管理(交通安全、防犯・防災等)」(男性7.0%、女性2.6%)が高い。女性は、男性よりも「趣味(俳句、詩吟、陶芸等)」(女性17.6%、男性11.9%)が高い。

性・年齢でみると、男性では70~74歳、女性では65~69歳で「1年間に活動または参加した(再掲)」が6割前後と最も高く、それ以降は男女とも5割半程度、男性は85歳以上、女性は80歳以上で4割を下回る。

現在の結婚状況でみると、「1年間に活動または参加した(再掲)」は、現在、配偶者あるいはパートナーがいる者(55.0%)が高く、結婚したことがない者と配偶者あるいはパートナーとは離婚している者で低い(それぞれ41.5%、39.7%)。

同居者でみると、親と同居している者は、多くの項目で他より高く、特に「高齢者の支援」は13.5%と高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供はいない者は「1年間に活動または参加した(再掲)」(42.7%)が低い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が10万円未満は「1年間に活動または参加した(再掲)」が3割程度と低く、25万円~60万円未満は6割程度と高い。

都市規模でみると、小都市は「1年間に活動または参加した(再掲)」(55.9%)が高い。

地域(6区分)でみると、中部と中国・四国は「地域行事(祭りなどの地域の催しものの世話等)」(それぞれ17.6%、16.5%)が高い。

図表2-4-6-2 現在、何らかの社会的な活動を行っているか(問25)(複数回答)(CSV形式:12KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

※「その他」「1年間に活動または参加した(再掲)」「活動または参加したものはない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。

図表2-4-6-2 現在、何らかの社会的な活動を行っているか(問25)の図

(7)現在、感じている生きがい(喜びや楽しみ)の程度(問26)

問26 あなたは、現在、どの程度生きがい(喜びや楽しみ)を感じていますか。(○は1つ)

現在、感じている生きがい(喜びや楽しみ)の程度をみると、全体で「多少感じている」(47.0%)が最も高い。「十分感じている」(30.6%)を合わせると、77.6%が生きがいを感じていると回答している。

図表2-4-7-1 現在、感じている生きがい(喜びや楽しみ)の程度(問26)(択一回答)(CSV形式:7KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-4-7-1 現在、感じている生きがい(喜びや楽しみ)の程度(問26)の図

性・年齢でみると、「感じている(再掲)」は、男性の65~84歳までは7割半~8割弱、女性の65~79歳までは8割台と高いが、男性は85歳以降、女性は80歳以降でともに7割前後となり、以降年齢が上がるにつれ低下する。

現在の結婚状況でみると、「感じている(再掲)」は、現在、配偶者あるいはパートナーがいる者で80.4%と高く、結婚したことがない者と、配偶者あるいはパートナーとは離婚している者で低い(それぞれ58.5%、64.7%)。

同居者でみると、配偶者と同居している者は「感じている(再掲)」(80.7%)が高い。

子供の有無(同居、別居別)でみると、子供あり(別居のみ)の者は「感じている(再掲)」(80.8%)が高く、子供はいない者(68.8%)は低い。

家庭の1か月の平均収入額でみると、家庭の1か月の平均収入額が15万円未満は「感じている(再掲)」が6~7割程度と低く、25万円以上は8~9割程度と高い。

図表2-4-7-2 現在、感じている生きがい(喜びや楽しみ)の程度(問26)(択一回答)(CSV形式:10KB) ファイルを別ウィンドウで開きます

図表2-4-7-2 現在、感じている生きがい(喜びや楽しみ)の程度(問26)の図