どの程度生きがいを感じているかをみると、全体で「十分感じている」と「多少感じている」を合わせた「感じている(再掲)」が74.8%となっている。
第2章 調査結果の概要 -1
1.生きがい、健康状態、社会的活動について
(1)どの程度生きがいを感じているか(問1)
問1 現在、どの程度生きがい(喜びや楽しみ)を感じていますか。次の中から1つだけ選んでお答えください。(○は1つだけ)
図表2-1-1-1 どの程度生きがいを感じているか(問1)(択一回答)(CSV形式:2KB)
※ 「感じている(再掲)」は「十分感じている」と「多少感じている」の合計、
「感じていない(再掲)」は「あまり感じていない」と「全く感じていない」の合計。
性・年齢でみると、「感じている(再掲)」は、男女ともに60~84歳では7割台、85歳以上では6割程度となる。
現在の結婚状況でみると、「感じている(再掲)」は現在、配偶者あるいはパートナーがいる(80.2%)で高く、配偶者あるいはパートナーがいたことがない(53.0%)で低い。
同居者でみると、同居者はいない者は「感じている(再掲)」(61.5%)が低い。
都市規模でみると、大きな差異はみられない。
図表2-1-1-2 どの程度生きがいを感じているか(問1)(択一回答)(CSV形式:4KB)
※表側項目のF1性別「その他」についてはn=1のため掲載を省略。
質問間でみると、「感じている(再掲)」は、『現在の健康状態(問2)で「良い」、「まあ良い」と答えた者』、『社会的活動を継続的に行っているか(問4)で就労・就業以外の何らかの活動を行っている者』、『収入を伴う仕事の満足度(問11)で「満足している」と答えた者』で、それぞれ高くなっている。
図表2-1-1-3 どの程度生きがいを感じているか(問1)(択一回答)(CSV形式:1KB)
(2)現在の健康状態(問2)
問2 現在の健康状態はいかがですか。次の中から1つだけ選んでお答えください。 (〇は1つだけ)
現在の健康状態をみると、全体で「普通」(29.8%)が最も高い。「良い」(18.3%)と「まあ良い」(24.7%)を合わせると、43.1%が現在の健康状態が良いと回答している。
図表2-1-2-1 現在の健康状態(問2)(択一回答)(CSV形式:1KB)
※ 「良い(再掲)」は「良い」と「まあ良い」の合計、「良くない(再掲)」は「あまり良くない」と「良くない」の合計。
性・年齢でみると、女性は年代が高くなるほど、「良い(再掲)」が低くなり、「良くない(再掲)」が高くなる。
現在の結婚状況でみると、現在、配偶者あるいはパートナーがいる者は「良い(再掲)」(46.3%)が高い。
同居者でみると、親(配偶者の親を含む)と同居している者は「良い(再掲)」(53.6%)が高い。
現在の住まいでみると、「良い(再掲)」は持家(一戸建て)と持家(分譲マンション等の集合住宅)で高くなっている。(それぞれ44.8%、50.0%)
地域別にみると、北海道・東北は「良い(再掲)」(38.8%)が低い。
図表2-1-2-2 現在の健康状態(問2)(択一回答)(CSV形式:5KB)
※表側項目のF1性別「その他」についてはn=1のため掲載を省略。
質問間でみると、「良い(再掲)」は、『どの程度生きがいを感じているか(問1)で「十分感じている」と答えた者』、『収入を伴う仕事の満足度(問11)で「満足している」と答えた者』、『現在の経済的な暮らし向きについて(問17)で「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と答えた者』で、それぞれ高くなっている。
図表2-1-2-3 現在の健康状態(問2)(択一回答)(CSV形式:1KB)
(3)現在の認知機能(問3)
問3 次の(イ)~(ハ)について、あなたの現在の状態にあてはまるものをそれぞれお答えください。(〇は1つずつ)
現在の認知機能を、“周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか”“自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか”“今日が何月何日かわからない時がありますか”の3項目について聞いた。
“周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか”を「はい」、“自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか”を「いいえ」、“今日が何月何日かわからない時がありますか”を「はい」、の回答を出来ないとしたところ、(イ)~(ロ)のいずれも8割以上が自分で出来ると回答している。
図表2-1-3-1 現在の認知機能(問3)(それぞれ択一回答)(CSV形式:1KB)
全体で1つ以上出来ないは31.9%であり、すべて出来るは68.1%となった。
性別でみると、女性は「すべて出来る」が70.0%と、男性(66.1%)よりも高い。
図表2-1-3-2 現在の認知機能(問3)(それぞれ択一回答)(CSV形式:1KB)
※表側項目のF1性別「その他」についてはn=1のため掲載を省略。
(イ)周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか
性別でみると、「いいえ」は男性(86.1%)、女性(87.4%)で大きな差異はみられない。
女性は年代が高いほど「はい」が高くなり、85歳以上になると4割程度まで増加する。
現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは死別している者は「はい」(20.2%)が高い。
同居者でみると、親と同居している者は「いいえ」(91.1%)が高い。
ネットショッピング等をどの程度利用しているかでみると、全く利用していない者は「はい」(14.1%)が高い。
図表2-1-3-3 現在の認知機能(問3)(それぞれ択一回答)
(イ)周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか(CSV形式:3KB)
※表側項目のF1性別「その他」についてはn=1のため掲載を省略。
質問間でみると、「いいえ」は、『現在の健康状態(問2)で「良い」と答えた者』、『社会的活動を継続的に行っているか(問4)で「地域社会活動(町内会、地域行事など)」、「趣味やおけいこ事」を挙げた者』で、それぞれ高くなっている。
図表2-1-3-4 現在の認知機能(問3)(それぞれ択一回答)
(イ)周りの人から「いつも同じ事を聞く」などの物忘れがあると言われますか(CSV形式:1KB)
(ロ)自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか
性別でみると、「はい」は男性(80.3%)、女性(82.4%)で大きな差異はみられない。
男女ともに年代が高いほど「はい」が低くなる傾向にあり、85歳以上になると、男性は7割程度、女性は5割程度まで低下する。女性の69歳までは「はい」が9割程度と高い。
現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは死別している者は「いいえ」(28.2%)が高い。
同居者でみると、「はい」は同居者はいない者(78.1%)よりも同居者がいる者(82.4%)で高い。
ネットショッピング等をどの程度利用しているかでみると、全く利用していない者は「いいえ」(23.7%)が高い。
図表2-1-3-5 現在の認知機能(問3)(それぞれ択一回答)
(ロ)自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか(CSV形式:3KB)
※表側項目のF1性別「その他」についてはn=1のため掲載を省略。
質問間でみると、「はい」は、『社会的活動を継続的に行っているか(問4)で「ボランティア活動」、「地域社会活動(町内会、地域行事など)」、「趣味やおけいこ事」を挙げた者』、『金融資産の総額について(問30)で「2,000万円以上」と答えた者』で、それぞれ高くなっている。
図表2-1-3-6 現在の認知機能(問3)(それぞれ択一回答)
(ロ)自分で電話番号を調べて、電話をかけることをしていますか(CSV形式:1KB)
(ハ)今日が何月何日かわからない時がありますか
性別でみると、「はい」は男女ともに17.0%で差異はみられない。
男女ともに年代が高いほど「はい」が高くなる傾向にあり、85歳以上になると、男性は3割程度、女性は4割程度まで増加する。
現在の結婚状況でみると、配偶者あるいはパートナーとは死別している者は「はい」(27.7%)が高い。
同居者でみると、子と同居している者は「はい」(20.7%)が高い。
ネットショッピング等をどの程度利用しているかでみると、全く利用していない者は「はい」(20.9%)が高い。
図表2-1-3-7 現在の認知機能(問3)(それぞれ択一回答)
(ハ)今日が何月何日かわからない時がありますか(CSV形式:3KB)
※表側項目のF1性別「その他」についてはn=1のため掲載を省略。
質問間でみると、「いいえ」は、『どの程度生きがいを感じているか(問1)で「十分感じている」と答えた者』、『現在の健康状態(問2)で「良い」と答えた者』、『社会的活動を継続的に行っているか(問4)で「ボランティア活動」、「地域社会活動(町内会、地域行事など)」を挙げた者』で、それぞれ高くなっている。
図表2-1-3-8 現在の認知機能(問3)(それぞれ択一回答)
(ハ)今日が何月何日かわからない時がありますか(CSV形式:1KB)
(4)社会的活動を継続的に行っているか(問4)(複数回答)
問4 現在、何らかの社会的な活動を継続的に行っていますか。次の中からあてはまるものを全てお答えください。(○はいくつでも)
社会的活動を継続的に行っているかをみると、全体で「就労・就業」(43.6%)が最も高い。次いで、「趣味やおけいこ事」(19.7%)、「地域社会活動(町内会、地域行事など)」(13.8%)、「ボランティア活動」(6.7%)の順となっている。「特に活動はしていない」は36.4%。
「活動をしている(再掲)」は61.4%であり、「就労・就業以外(再掲)」は31.1%。
図表2-1-4-1 社会的活動を継続的に行っているか(問4)(複数回答)(CSV形式:1KB)
※「特に活動はしていない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。
※ 「活動している(再掲)」は「就労・就業」と「趣味やおけいこ事」と「地域社会活動(町内会、地域行事など)」と「ボランティア活動」のうち1つでも選択している割合、「就労・就業以外(再掲)」は「趣味やおけいこ事」と「地域社会活動(町内会、地域行事など)」と「ボランティア活動」のうち1つでも選択している割合。
性別でみると、「特に活動をしていない」は男性(32.0%)より女性(40.9%)が高い。
性・年齢でみると、「就労・就業」は、男女とも69歳までは5割を超えており、特に男性60~64歳では83.2%と高くなっている。
現在の結婚状況でみると、現在、配偶者あるいはパートナーがいる、配偶者あるいはパートナーとは離別しているは「活動している(再掲)」(それぞれ66.3%、67.3%)が高い。
同居者でみると、親と同居している者は「就労・就業」(69.6%)が高い。
現在の住まいでみると、賃貸住宅(一戸建て)、賃貸住宅(民営のアパート、マンション)は「就労・就業」(それぞれ59.3%、57.7%)が高い。
図表2-1-4-2 社会的活動を継続的に行っているか(問4)(複数回答)(CSV形式:5KB)
※「特に活動はしていない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。
※表側項目のF1性別「その他」についてはn=1のため掲載を省略。
質問間でみると、「地域社会活動(町内会、地域行事など)」は、『収入を伴う仕事をしている主な理由(問12)で「自分の知識・能力を生かせるから」と答えた者』、『お金に困った際に相談できる相手(問26)で「自治体や福祉関係機関等(地域包括支援センター、社会福祉協議会、民生委員、ケアマネジャー等)」と答えた者』で、それぞれ高くなっている。
図表2-1-4-3 社会的活動を継続的に行っているか(問4)(複数回答)(CSV形式:1KB)
(5)社会的活動は何年前から始めたか(問5)
【問4で「1.就労・就業」以外で社会的な活動を継続的に行っている方にお伺いします。】
問5 就労・就業以外で継続的に行っている地域社会活動について、何年前から始めましたか。複数の活動をしている場合は、活動期間が最も長いものについてお答えください。
社会的活動は何年前から始めたかをみると、平均で15.9年前となっている。最も高いのは「20年前以上」(29.9%)。次いで、「10~14年前」(15.1%)、「1~4年前」(14.1%)が続く。
図表2-1-5-1 社会的活動は何年前から始めたか(問5)(CSV形式:1KB)
性別でみると、平均は男性(16.0年前)、女性(15.8年前)で大きな差異はみられない。
性・年齢でみると、「20年以上前」は男性60~64歳(45.5%)で高い。
現在の結婚状況でみると、現在、配偶者あるいはパートナーがいる者は「20年以上前」(30.7%)が高くなっている。
都市規模でみると、町村(40.0%)、小都市(32.0%)、中都市(29.6%)、大都市(22.8%)と都市規模が小さいほど「20年以上前」が高くなる。
図表2-1-5-2 社会的活動は何年前から始めたか(問5)(CSV形式:5KB)
※表側項目のF1性別「その他」についてはn=1のため掲載を省略。
質問間でみると、社会的活動の平均年数は『この1年間で始めた学習活動について(問6)で「パソコンなどの情報処理」、「芸術・文化」を挙げた者』、『何歳ころまで収入を伴う仕事をしたいか(問16)で「働けるうちはいつまでも」、「仕事をしたいとは思わない」と答えた者』で、それぞれ長くなっている。
図表2-1-5-3 社会的活動は何年前から始めたか(問5)(CSV形式:1KB)
(6)この1年間で始めた学習活動について(問6)(複数回答)
問6 次の学習・自己啓発・訓練のうち、この1年間で、仕事・学業として行うものを除き、知識・教養を高めるため、または仕事に役立てる(技術・資格取得を含む)ことなどを目的として行ったものを、次の中から全てお答えください。(○はいくつでも)
*学生が授業・予習・復習として行うものや社会人の職場研修は除きます
*クラブ活動等は含めます
この1年間で始めた学習活動をみると、全体で「家政・家事(料理・裁縫・家庭経営など)」(12.1%)が最も高い。次いで、「芸術・文化」(11.5%)、「パソコンなどの情報処理」(8.9%)が続く。「いずれも行っていない」は59.7%。
図表2-1-6-1 この1年間で始めた学習活動について(問6)(複数回答)(CSV形式:1KB)
※「その他」「いずれも行っていない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。
※ 「行っている(再掲)」は「家政・家事(料理・裁縫・家庭経営など)」と「芸術・文化」と「パソコンなどの情報処理」と「人文・社会・自然科学(歴史・経済・数学・生物など)」と「英語」と「介護関係」と「商業実務・ビジネス関係」と「英語以外の外国語」と「その他」のうち1つでも選択している割合。
性別でみると、「家政・家事(料理・裁縫・家庭経営など)」は女性が17.6%と、男性(6.5%)よりも高い。
性・年齢でみると、「いずれも行っていない」は女性85歳以上(83.3%)で高い。
ネットショッピング等をどの程度利用しているかでみると、ネットショッピング等の利用頻度が高いほど「行っている(再掲)」は高くなっている。
都市規模でみると、大都市は「行っている(再掲)」(44.0%)が高い。
図表2-1-6-2 この1年間で始めた学習活動について(問6)(複数回答)(CSV形式:6KB)
※「その他」「いずれも行っていない」「不明・無回答」以外の選択肢(%)の高い順に並べ替え。
※表側項目のF1性別「その他」についてはn=1のため掲載を省略。
質問間でみると、「行っている(再掲)」は、『どの程度生きがいを感じているか(問1)で「十分感じている」と答えた者』、『現在の健康状態(問2)で「良い」と答えた者』、『収入を伴う仕事をしている主な理由(問12)で「自分の知識・能力を生かせるから」を挙げた者』、『現在の経済的な暮らし向きについて(問17)で「家計にゆとりがあり、まったく心配なく暮らしている」と答えた者』で、それぞれ高くなっている。
図表2-1-6-3 この1年間で始めた学習活動について(問6)(複数回答)(CSV形式:1KB)