第1章 高齢化の状況(第1節2)
第1節 高齢化の状況
2 地域別にみた高齢化
都道府県別の高齢化率をみると、東京、大阪、愛知を中心とした三大都市圏で低く、それ以外の地域で高い。平成19(2007)年現在の高齢化率は、最も高い島根県で28.2%、最も低い沖縄県で16.9%となっている。
今後、高齢化率は、すべての都道府県で上昇し、平成47(2035)年には、最も高い秋田県では40%を超えて41.0%となり、最も低い沖縄県でも27.7%に達すると見込まれている。また、首都圏など三大都市圏では、高齢化がより速く進み、例えば埼玉県の高齢化率は、19(2007)年の18.3%から15.5ポイント上昇し、47(2035)年には33.8%に、千葉県では19.3%から14.9ポイント上昇し34.2%になると見込まれており、今後、我が国の高齢化は、大都市圏を含めて全国的な広がりをみることとなる(表1-1-8)。
表1-1-8 都道府県別高齢化率の推移
市町村の高齢化率をみると、市では最も高い北海道夕張市で39.7%、最も低い千葉県浦安市で9.1%となり、その差は30.6ポイントで、平成12年の26.5ポイントに比べ拡大している。
町村では,群馬県南牧村と三重県紀和町がともに53.4%で最も高く、東京都小笠原村(8.5%)が最も低くなっている(表1-1-9)。
(%) | ||||
高い市町村 | 市 | 町村 | ||
---|---|---|---|---|
北海道夕張市 | 39.7 | 群馬県南牧村 | 53.4 | |
北海道三笠市 | 38.3 | 三重県紀和町 | 53.4 | |
大分県竹田市 | 38.0 | 福島県昭和村 | 52.4 | |
石川県珠洲市 | 37.3 | 山梨県芦川村 | 51.8 | |
北海道歌志内市 | 36.8 | 福島県金山町 | 51.8 | |
低い市町村 | 市 | 町村 | ||
千葉県浦安市 | 9.1 | 東京都小笠原村 | 8.5 | |
埼玉県和光市 | 11.9 | 愛知県三好町 | 10.5 | |
埼玉県戸田市 | 12.0 | 愛知県長久手町 | 11.0 | |
茨城県守谷市 | 12.1 | 宮城県富谷町 | 11.4 | |
滋賀県栗東市 | 12.2 | 沖縄県西原町 | 11.9 | |
資料:総務省「国勢調査」(平成17年) |