第1章 高齢化の状況(第2節 5)
第2節 高齢期の暮らしの動向(5)
5 研究開発等
ア インターネットを活用する人が増加傾向
過去1年間にインターネットを利用したことがあるかについて、利用者の年齢階級別に7年前と比較すると、60~69歳が9.5ポイント増と最も大きく、次いで70~79歳が7.5ポイント増となっており、インターネットを利用する60代、70代の者が増加傾向にある(図1-2-5-1)。
また、インターネットを利用したことがあると回答した65歳以上の者の使用頻度について見ると、半数近くの45.8%が「毎日少なくとも1回」は利用していると回答している(図1-2-5-2)。
イ インターネットで調べる医療・健康の情報
内閣府が全国の55歳以上の男女を対象に行った調査によると、医療や健康に関する情報をインターネットで調べることがあるか尋ねたところ、「病気について(病名や症状、処置方法)」の情報を得ている人が22.6%、「病院などの医療機関」が14.0%、「薬の効果や副作用」が13.6%となっている。また、インターネットで情報を調べると回答した人のうち、どの程度の情報を行動の根拠にしているかについて見ると、「他の情報とあわせて判断し有用な情報であれば行動の根拠としている」が49.2%と最も多くなっている。ついで、「いずれの情報も参考程度で行動の根拠にはしない」が33.0%となっている。「ほぼ信用して行動の根拠にしている」については、14.1%となっている(図1-2-5-3)。
ウ 医療機器の市場規模等
健康立国の実現のためには、科学技術を活用して高齢期の様々な課題の解決を図るとともに、高齢者向け市場の活性化を図ることが重要である。ここでは、医療機器の市場規模を例として見ることとする。
(ア)医療機器の国内市場規模は増加傾向
医療機器の国内市場規模の推移を見ると増加傾向であり、平成28(2016)年は約2兆8,900億円となっており、前年と比較して約1,400億円増加している(図1-2-5-4)。
(イ)医療機器の輸出金額は約5,800億円
医療機器の輸出金額の推移を見ると、平成24(2012)年以降増加傾向にあったが、平成28(2016)年は約5,800億円で前年と比較して約400億円減少している(図1-2-5-5)。