第1章 高齢化の状況(第3節 1-3)

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第3節 国際比較調査に見る日本の高齢者の生活と意識の特徴(3)

3 健康意識及び友人・知人との交流について

(1)各国の60歳以上の人の9割超が「健康である」又は「あまり健康とはいえないが、病気ではない」と回答

各国の60歳以上の人に、現在、健康であるか尋ねたところ、「健康である」と「あまり健康とはいえないが、病気ではない」を合わせた回答割合は、各国とも90%を超えている。

平成27年度調査と比較すると、アメリカ、ドイツ、スウェーデンは大きな変化が見られないが、日本は、「健康である」とした割合が64.8%から50.8%に減少した一方、「あまり健康とはいえないが、病気ではない」とした割合が29.4%から40.9%に増加している(図1-3-5)。

(2)互いに相談しあったり、病気の時に助け合う高齢者の割合は、日本が最も低い

各国の60歳以上の人に、ふだん、近所の人とは、どのような付き合いをしているか尋ねたところ、日本とスウェーデンは「外でちょっと立ち話をする程度」(日本64.7%、スウェーデン88.5%)、アメリカは「相談ごとがあったとき、相談したり、相談されたりする」(42.1%)、ドイツは「お茶や食事を一緒にする」(46.3%)とした回答割合が最も高くなっている。

「相談ごとがあった時、相談したり、相談されたりする」と回答した割合は、高い順に、ドイツ45.1%(48.3%)、アメリカ42.1%(28.3%)、スウェーデン26.3%(31.2%)、日本20.0%(18.6%)となっている。また「病気の時に助け合う」と回答した割合は、高い順に、アメリカ38.9%(27.0%)、ドイツ30.1%(31.9%)、スウェーデン8.9%(16.9%)、日本5.0%(5.9%)となっており、いずれも日本の割合が最も低いものの、平成27年度調査を比較すると、日本の「相談ごとがあった時、相談したり、相談されたりする」割合はわずかではあるが高まっている(図1-3-6)。

(3)互いに相談や世話をする友人がいないと回答した割合は、日本が最も高い

各国の60歳以上の人に、家族以外の人で相談し合ったり、世話をし合ったりする親しい友人がいるか尋ねたところ、「いずれもいない」と回答した割合は、高い順に、日本31.3%(25.9%)、アメリカ14.2%(11.9%)、ドイツ13.5%(17.1%)、スウェーデン9.9%(8.9%)となっており、平成27年度調査と比較すると、ドイツを除き割合が高まっている(図1-3-7)。

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