イベントレポート
SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)シンポジウム2015を開催

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「SIPシンポジウム2015~日本発の科学技術イノベーションが未来を拓く~」が、東京・渋谷区のEVENT SPACE EBiS 303 イベントホールで開催された。昨年のSIP創設から今日までの進展および新しい課題が示されるとあって、昨年のSIPシンポジウムの参加者を上回る約700名が集う大盛況となった。

SIPシンポジウム2015~日本初の科学技術イノベーションが未来を拓く~

シンポジウムは島尻安伊子科学技術政策担当大臣の開会挨拶に始まり、昨年ノーベル物理学賞を受賞した天野浩名古屋大学未来材料・システム研究所未来エレクトロニクス集積研究センター長・教授による青色LEDの基礎研究から応用までの経緯を中心とした基調講演へと続いた。

次に松本英三内閣府大臣官房審議官によるSIPの全体説明のあと、
新規課題候補「重要インフラ等におけるサイバーセキュリティの確保」について、プログラムディレクター(PD)候補の後藤厚宏情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科研究科長 教授から概要説明が行われた。(本課題候補は、第12回総合科学技術・イノベーション会議(2015年11月10日)にて正式に課題として承認された。)

続いて「近未来における豊かな暮らし、安心・安全なくらし」をテーマに、
次世代海洋資源調査技術(浦辺徹郎PD)、インフラ維持管理・更新・マネジメント技術(藤野陽三PD)、次世代農林水産業創造技術(西尾健PD)から、それぞれの担当課題への取り組み状況や成果が報告された。

休憩・フォトセッションを挟んだ後は、4名のPDによる「SIPにおけるモノづくり」をテーマにしたクロストーク、そして3名のPDによる「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた各課題の取り組み」と題したパネルディスカッションへと進み、密度の濃い説明と議論が展開された。

最後は久間和生総合科学技術・イノベーション会議常勤議員による、全体総括・閉会挨拶となった。「SIP2年目の成果が着実に出ている、引き続き産官学の連携でプロジェクトを推進して欲しい」と述べるとともに「各課題でグローバルナンバーワンを目指していただきたい」と関係者を激励した後、参加者への感謝を述べシンポジウムの幕が閉じられた。

ノーベル物理学賞を受賞した天野浩教授による基調講演
ノーベル物理学賞を受賞した
天野浩教授による基調講演

昨年のシンポジウムを上回る約700名の参加者で大盛況
昨年のシンポジウムを上回る
約700名の参加者で大盛況

次世代海洋資源調査技術についての進捗状況説明(浦辺徹郎PD)
次世代海洋資源調査技術についての
進捗状況説明(浦辺徹郎PD)

インフラ維持管理・更新・マネジメント技術についての進捗状況説明(藤野陽三PD)
インフラ維持管理・更新・マネジメント技術についての
進捗状況説明(藤野陽三PD)

次世代農林水産業創造技術についての進捗状況説明(西尾健PD)
次世代農林水産業創造技術についての
進捗状況説明(西尾健PD)

SIP各課題のPD・サブPDらによるフォトセッション
SIP各課題のPD・サブPDらによるフォトセッション

会場には10課題それぞれに説明ブースが設けられ、たくさんの人が具体的な取り組みと成果を尋ねていた。
会場には10課題それぞれに説明ブースが設けられ、たくさんの人が具体的な取り組みと成果を尋ねていた。

SIPシンポジウム2015 パネルディスカッション開催概要

パネルディスカッション クロストーク
(10月15日 15:30~16:30)
パネルディスカッション
(10月15日 16:35~17:25)
テーマ SIPにおけるモノづくり 2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けた各課題の取り組み
パネリスト 杉山雅則革新的燃焼技術PD 村木茂エネルギーキャリアPD
大森達夫次世代パワーエレクトロニクスPD 葛巻清吾自動走行システムサブPD
岸輝雄革新的構造材料PD 中島正愛レジリエントな防災・減災機能の強化PD
佐々木直哉革新的設計生産技術PD  
ファシリテーター 吉田典之氏  読売新聞論説委員会