IV.障害者を捉える設問に関する調査 IV-4-2 (5)

4.調査の結果

2)紙面調査

(5)3つの設問により「障害のある者」として捕捉された者の特徴

 以下では、本調査研究で尋ねている、「日常生活の状況」や「仕事の状況」について、本調査研究で捕捉された「障害のある者」が「障害のない者」と比較して、どのような状況であるのかを分析した。
 ただし、WHODAS2.0は「障害のある者」の定義がないため、ここでは、「障害のある者」の定義があるワシントングループの設問と欧州統計局の設問の2つの設問を中心に分析を行っている。
 分析の視点としては、2つの設問(ワシントングループの設問と欧州統計局の設問)で捕捉された「障害のある者」について、以下の2つの視点を中心に分析を行った。

<視点>

 「障害のある者」と「障害のない者」で日常生活の状況や仕事の状況に差異があるか
 →新たな設問・定義で「障害のある者」を捕捉することで、意味のある違いを捉えることができるか、また、「障害のある者」の方が支援を求めていたり、社会経済的に不利な立場にあることがわかるか。

<1>日常生活の状況における特徴・相互比較
ア)日常生活の手助け・見守りの必要性

 ここでは「障害のある者/ない者」で手助け・見守りの必要性が異なるかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「日常生活における手助けや見守りの必要性」に関しては、「必要としている」者の割合は「障害のある者」の方が多い。

  • ワシントングループの設問における「障害のある者」は75.4%必要としており、「障害のない者」は23.5%が必要としている。

●ただし、「障害のある者」でも、24.6%は日常生活の手助け・見守りを必要としていない。

図表 146 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の日常生活における手助け・見守りの必要性
(上段:実数、下段:割合)
Q11
日常生活における手助けや見守りの
必要性について、お答えください。
1.必要としている 2.必要としていない 合計
合計 108 91 199
実数 WG障害のある者 89 29 118
WG障害のない者 19 62 81
合計 54.3% 45.7% 100.0%
割合 WG障害のある者 75.4% 24.6% 100.0%
WG障害のない者 23.5% 76.5% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「日常生活における手助けや見守りの必要性」に関しては、「必要としている」者の割合は「障害のある者」の方が多い。

  • 欧州統計局の設問における「障害のある者」は77.3%必要としており、「障害のない者」は32.7%が必要としている。

●ただし、「障害のある者」でも、22.7%は日常生活の手助け・見守りを必要としていない。

図表 147 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の日常生活における手助け・見守りの必要性
(上段:実数、下段:割合)
Q11
日常生活における手助けや見守りの
必要性について、お答えください。
1.必要としている 2.必要としていない 合計
合計 105 96 201
実数 ES障害のある者 68 20 88
ES障害のない者 37 76 113
合計 52.2% 47.8% 100.0%
割合 ES障害のある者 77.3% 22.7% 100.0%
ES障害のない者 32.7% 67.3% 100.0%
イ)健康上の問題の日常生活への影響

 ここでは「障害のある者/ない者」で健康問題の日常生活への影響が異なるかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「健康上の問題による日常生活への影響」に関しては、「影響がある」者の割合は「障害のある者」の方が相対的に多い。

  • ワシントングループの設問における「障害のある者」は68.6%が影響があるとしており、「障害のない者」は25.0%が影響があるとしている。

●ただし、「障害のある者」でも、31.4%は健康上の問題による日常生活への影響がない。

図表 148 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の健康上の問題による日常生活への影響
(上段:実数、下段:割合)
Q12
現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか。
1.ある 2.ない 合計
合計 101 97 198
実数 WG障害のある者 81 37 118
WG障害のない者 20 60 80
合計 51.0% 49.0% 100.0%
割合 WG障害のある者 68.6% 31.4% 100.0%
WG障害のない者 25.0% 75.0% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「健康上の問題による日常生活への影響」に関しては、「影響がある」者の割合は「障害のある者」の方が相対的に多い。

  • 欧州統計局の設問における「障害のある者」は93.2%が影響があるとしており、「障害のない者」は16.8%が影響があるとしている。

●「障害のある者」で健康上の問題による日常生活への影響がない者は6.8%にとどまる。

図表 149 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の健康上の問題による日常生活への影響
(上段:実数、下段:割合)
Q12
現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか。
1.ある 2.ない 合計
合計 101 100 201
実数 ES障害のある者 82 6 88
ES障害のない者 19 94 113
合計 50.2% 49.8% 100.0%
割合 ES障害のある者 93.2% 6.8% 100.0%
ES障害のない者 16.8% 83.2% 100.0%

 なお、参考的に、欧州統計局の設問における「障害のある者」と定義される要件の1つである、「健康問題による日常の一般的な活動における支障」の有無・程度と、「健康上の問題による日常生活への影響」のクロス集計・分析を実施した。
 以下の集計によると、「健康上の問題による日常生活への影響」はあるものの、「全く支障がない」と回答している者が14.6%(15名)存在し、影響までは感じるものの具体的な支障までは感じていない者は、必ずしも多くはないものの一定数存在することが確認された。
 多くの者(以下では35.0%+50.5%=85.5%)にとっては、「影響がある」ことと「支障がある」ことはほぼ同義と捉えて回答されていると考えられるが、一部の者(14.6%の者)にとっては、同じ健康問題を理由・背景としていても、「影響がある」ということと、「支障がある」ということは別のこと(「影響がある」場合でも「支障」までは認識されていないケースがある)として認識・回答されていることがわかる。

図表 150 健康問題による「日常生活の影響」と「一般的な活動における支障」の関係
(上段:実数、下段:割合)
Q7.健康問題による日常の一般的な活動における支障 1.非常に支障がある 2.ある程度支障がある 3.全く支障がない 合計
Q12.(実数)
健康上の問題による日常生活への影響
合計 37 62 105 204
1.ある 36 52 15 103
2.ない 1 10 90 101
Q12.(割合)
健康上の問題による日常生活への影響
合計 18.1% 30.4% 51.5% 100.0%
1.ある 35.0% 50.5% 14.6% 100.0%
2.ない 1.0% 9.9% 89.1% 100.0%
ウ)健康上の問題の発生時期

 ここでは「障害のある者/ない者」で健康問題の発生時期が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「健康上の問題による日常生活への影響」に関しては、「影響がある」者のうち、健康上の問題が発生してからの期間を把握すると、「生まれつき発生している」者の割合がやや多い。

  • ワシントングループの設問における「障害のある者」は43.9%が「生まれつき発生」しており、「障害のない者」は38.5%が「生まれつき発生」している。
図表 151 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の健康上の問題による日常生活への影響の発生からの経過時間
(上段:実数、下段:割合)
Q12S2
日常生活への影響の要因となった健康上の問題が発生してからどれくらい
経過しましたか。
1.生まれつき発生している 2.10年以上 3.5年以上10年未満 4.1年以上
5年未満
5.6ヶ月以上
1年未満
6.1ヶ月以上6ヶ月未満 7.1ヶ月未満 合計
合計 34 34 2 5 2 0 2 79
実数 WG障害のある者 29 28 2 4 2 0 1 66
WG障害のない者 5 6 0 1 0 0 1 13
合計 43.0% 43.0% 2.5% 6.3% 2.5% 0.0% 2.5% 100.0%
割合 WG障害のある者 43.9% 42.4% 3.0% 6.1% 3.0% 0.0% 1.5% 100.0%
WG障害のない者 38.5% 46.2% 0.0% 7.7% 0.0% 0.0% 7.7% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「健康上の問題による日常生活への影響」に関しては、「影響がある」者のうち、健康上の問題が発生してからの期間を把握すると、「生まれつき発生」及び「10年以上」とする者の割合がやや多い。

  • 欧州統計局の設問における「障害のある者」は40.0%が「生まれつき発生」としており、「障害のない者」は53.3%が「生まれつき発生」としている。
  • 欧州統計局の設問における「障害のある者」は47.7%が「10年以上」としており、「障害のない者」は33.3%が「10年以上」としている。
図表 152 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の健康上の問題による日常生活への影響の発生からの経過時間
(上段:実数、下段:割合)
Q12S2
日常生活への影響の要因となった健康上の問題が発生してからどれくらい
経過しましたか。
1.生まれつき発生している 2.10年以上 3.5年以上10年未満 4.1年以上
5年未満
5.6ヶ月以上
1年未満
6.1ヶ月以上6ヶ月未満 7.1ヶ月未満 合計
合計 34 36 2 5 2 0 1 80
実数 ES障害のある者 26 31 2 4 1 0 1 65
ES障害のない者 8 5 0 1 1 0 0 15
合計 42.5% 45.0% 2.5% 6.3% 2.5% 0.0% 1.3% 100.0%
割合 ES障害のある者 40.0% 47.7% 3.1% 6.2% 1.5% 0.0% 1.5% 100.0%
ES障害のない者 53.3% 33.3% 0.0% 6.7% 6.7% 0.0% 0.0% 100.0%
エ)心の状況(気分障害)との関係(1:心配・不安等を感じる頻度)

 ここでは「障害のない者」でも気分障害(心配・不安等)を感じるのか、どの程度かを分析した。(※本ページの図表は比較しやすさ、見やすさのために再掲している。)

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「心配や落ち着かない気持ちや不安を感じることの頻度」に関して、「毎日」もしくは「週に1回程度」と回答する、相対的に頻度が高い者についてみると、ワシントングループの設問では「障害のない者」であっても、「毎日」が17.3%であり、「週に1回程度」が17.3%、あわせて約34.6%である。気分障害についてはそもそもワシントングループの設問では尋ねていないため、気分障害の者であっても、一定数が「障害のある者」とみなされなくなっている可能性がある。

図表 153 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の気分障害有無(心配・不安等を感じる頻度)
(上段:実数、下段:割合)※本表については再掲である。
Q13
1.心配や落ち着かない気持ちや不安を感じることはどのくらい頻繁に
ありますか。
1.毎日 2.週に1回程度 3.月に1回程度 4.年に2、3回程度 5.全くない 合計
合計 45 33 36 39 41 194
実数 WG障害のある者 31 19 19 24 20 113
WG障害のない者 14 14 17 15 21 81
合計 23.2% 17.0% 18.6% 20.1% 21.1% 100.0%
割合 WG障害のある者 27.4% 16.8% 16.8% 21.2% 17.7% 100.0%
WG障害のない者 17.3% 17.3% 21.0% 18.5% 25.9% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「心配や落ち着かない気持ちや不安を感じることの頻度」に関して、「毎日」もしくは「週に1回程度」と回答する、相対的に頻度が高い者についてみると、欧州統計局の設問では「障害のない者」であっても、「毎日」が14.9%であり、「週に1回程度」が15.8%、あわせて約30.7%である。気分障害については欧州統計局の設問では明確には尋ねていないため、気分障害の者であっても、一定数が「障害のある者」とみなされなくなっている可能性がある。

図表 154 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の気分障害有無(心配・不安等を感じる頻度)
(上段:実数、下段:割合)
Q13
1.心配や落ち着かない気持ちや不安を感じることはどのくらい頻繁に
ありますか。
1.毎日 2.週に1回程度 3.月に1回程度 4.年に2、3回程度 5.全くない 合計
合計 47 31 36 40 43 197
実数 ES障害のある者 30 13 13 18 9 83
ES障害のない者 17 18 23 22 34 114
合計 23.9% 15.7% 18.3% 20.3% 21.8% 100.0%
割合 ES障害のある者 36.1% 15.7% 15.7% 21.7% 10.8% 100.0%
ES障害のない者 14.9% 15.8% 20.2% 19.3% 29.8% 100.0%
オ)心の状況(気分障害)との関係(2:心配・不安等を感じる頻度)

 ここでは「障害のない者」でも気分障害(憂鬱)を感じるのか、どの程度かを分析した。(※本ページの図表は比較しやすさ、見やすさのために再掲している。)

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「憂鬱を感じることの頻度」に関して、「毎日」もしくは「週に1回程度」と回答する、相対的に頻度が高い者についてみると、ワシントングループの設問では「障害のない者」であっても、「毎日」が18.8%であり、「週に1回程度」が21.3%、あわせて約40.1%である。気分障害についてはワシントングループの設問では明確には尋ねていないため、気分障害の者であっても、一定数が「障害のある者」とみなされなくなっている可能性がある。

図表 155 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の気分障害有無(憂鬱を感じる頻度)
(上段:実数、下段:割合)※本表については再掲である。
Q13
2.憂鬱を感じることはどのくらい頻繁にありますか。
1.毎日 2.週に1回程度 3.月に1回程度 4.年に2、3回程度 5.全くない 合計
合計 39 31 31 33 56 190
実数 WG障害のある者 24 14 18 24 30 110
WG障害のない者 15 17 13 9 26 80
合計 20.5% 16.3% 16.3% 17.4% 29.5% 100.0%
割合 WG障害のある者 21.8% 12.7% 16.4% 21.8% 27.3% 100.0%
WG障害のない者 18.8% 21.3% 16.3% 11.3% 32.5% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「憂鬱を感じることの頻度」に関して、「毎日」もしくは「週に1回程度」と回答する、相対的に頻度が高い者についてみると、欧州統計局の設問では「障害のない者」であっても、「毎日」が16.7%であり、「週に1回程度」が12.3%、あわせて約28.9%である。

図表 156 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の気分障害有無(憂鬱を感じる頻度)
(上段:実数、下段:割合)
Q13
2.憂鬱を感じることはどのくらい頻繁にありますか。
1.毎日 2.週に1回程度 3.月に1回程度 4.年に2、3回程度 5.全くない 合計
合計 40 30 32 33 58 193
実数 ES障害のある者 21 16 14 14 14 79
ES障害のない者 19 14 18 19 44 114
合計 20.7% 15.5% 16.6% 17.1% 30.1% 100.0%
割合 ES障害のある者 26.6% 20.3% 17.7% 17.7% 17.7% 100.0%
ES障害のない者 16.7% 12.3% 15.8% 16.7% 38.6% 100.0%
カ)通院・買い物の困難性

 ここでは「障害のある者/ない者」で通院・買い物の困難性が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「通院・買い物の困難性」に関しては、「困難なことがある」者の割合は「障害のある者」の方が多い。

  • ワシントングループの設問における「障害のある者」は55.1%が「困難なことがある」、としており、「障害のない者」は16.0%しか「困難なことがある」としていない。
図表 157 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の通院・買い物の困難性
(上段:実数、下段:割合)
Q14
あなたは、肉体的、精神的、情緒的な問題から、
一人で病院に行ったり買い物に行ったりすることが
困難なことがありますか。
1.困難なことがある 2.困難なことはない 合計
合計 78 121 199
実数 WG障害のある者 65 53 118
WG障害のない者 13 68 81
合計 39.2% 60.8% 100.0%
割合 WG障害のある者 55.1% 44.9% 100.0%
WG障害のない者 16.0% 84.0% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「通院・買い物の困難性」に関しては、「困難なことがある」者の割合は「障害のある者」の方が多い。

  • 欧州統計局の設問における「障害のある者」は72.7%が困難としており、「障害のない者」は12.3%しか「困難なことがある」としていない。
図表 158 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の通院・買い物の困難性
(上段:実数、下段:割合)
Q14
あなたは、肉体的、精神的、情緒的な
問題から、一人で病院に行ったり
買い物に行ったりすることが困難なことが
ありますか。
1.困難なことがある 2.困難なことはない 合計
合計 78 124 202
実数 ES障害のある者 64 24 88
ES障害のない者 14 100 114
合計 38.6% 61.4% 100.0%
割合 ES障害のある者 72.7% 27.3% 100.0%
ES障害のない者 12.3% 87.7% 100.0%
<2>就労状況における特徴・相互比較

 以下の就労状況に係る設問においては、冒頭、「仕事あり」か、「仕事なし」か、を選択していただき、その回答結果に応じて回答いただく設問が分岐する構成になっている。
 「仕事あり」は、さらに「主に仕事をしている」、「主に家事で仕事あり」、「主に通学で仕事あり」、「その他」の選択肢に分かれているが、「仕事あり」については、以下の注意書きを記載の上で回答していただいている。
 したがって、本調査研究においては、福祉的就労も「仕事あり」と回答していただく形式になっており、本節「<2>就労状況における特徴・相互比較」においては、「仕事あり」は全て福祉的就労も含んでいることに留意が必要(就業日数や就業時間、勤務形態や勤め先における呼称についても、福祉的就労の者も含んで回答していただいている)。

※「仕事の有無」に係る冒頭の設問の注記

 「無給で自家営業の手伝いをした場合、育児休業や介護休業のため、一時的に仕事を休んでいる場合、福祉的就労で工賃を得ている場合も『仕事あり』とします。PTA役員やボランティアなど無報酬の活動は『仕事なし』とします。なお、家事には、育児、介護などを含めます。」

ア)前月中の仕事の有無

 ここでは「障害のある者/ない者」で仕事の有無や内容が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「前月中の仕事の有無」に関しては、「仕事あり(主に仕事をしている)」の者の割合は「障害のある者」と「障害のない者」とを比較すると、「障害のない者」の方が多い。

  • ワシントングループの設問における「障害のある者」では67.2%であり、「障害のない者」は87.8%である。
  • なお、「仕事なし(その他)」とする者は、「障害のある者」で22.4%、「障害のない者」で2.4%と、「障害のある者」が多い。
図表 159 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の前月の仕事状況
(上段:実数、下段:割合)
Q16
あなたの前月中の仕事の状況について、お答えください。
1.(仕事あり)主に仕事をしている 2.(仕事あり)主に家事で仕事あり 3.(仕事あり)主に通学で仕事あり 4.(仕事あり)その他 5.(仕事なし)通学 6.(仕事なし)家事 7.(仕事なし)その他 合計
合計 150 3 0 9 1 7 28 198
実数 WG障害のある者 78 1 0 6 1 4 26 116
WG障害のない者 72 2 0 3 0 3 2 82
合計 75.8% 1.5% 0.0% 4.5% 0.5% 3.5% 14.1% 100.0%
割合 WG障害のある者 67.2% 0.9% 0.0% 5.2% 0.9% 3.4% 22.4% 100.0%
WG障害のない者 87.8% 2.4% 0.0% 3.7% 0.0% 3.7% 2.4% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「前月中の仕事の有無」に関しては、「仕事あり(主に仕事をしている)」の者の割合は「障害のある者」と「障害のない者」とを比較すると、「障害のない者」の方が多い。

  • 欧州統計局の設問における「障害のある者」では61.6%であり、「障害のない者」は87.6%である。
  • なお、「仕事なし(その他)」とする者は、「障害のある者」で23.3%、「障害のない者」で6.2%と、「障害のある者」が多い。
図表 160 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の前月の仕事状況
(上段:実数、下段:割合)
Q16
あなたの前月中の仕事の状況について、お答えください。
1.(仕事あり)主に仕事をしている 2.(仕事あり)主に家事で仕事あり 3.(仕事あり)主に通学で仕事あり 4.(仕事あり)その他 5.(仕事なし)通学 6.(仕事なし)家事 7.(仕事なし)その他 合計
合計 152 3 0 9 1 7 27 199
実数 ES障害のある者 53 2 0 3 1 7 20 86
ES障害のない者 99 1 0 6 0 0 7 113
合計 76.4% 1.5% 0.0% 4.5% 0.5% 3.5% 13.6% 100.0%
割合 ES障害のある者 61.6% 2.3% 0.0% 3.5% 1.2% 8.1% 23.3% 100.0%
ES障害のない者 87.6% 0.9% 0.0% 5.3% 0.0% 0.0% 6.2% 100.0%
イ)就業日数、就業時間(1:就業日数)

 ここでは「障害のある者/ない者」で就業日数・就業時間が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「1週間の仕事をした日数」に関しては、「障害のない者」の方が「障害のある者」よりも日数が多い者の割合が多い。

  • 例えば、一般的な1週間の営業日である「5日」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は64.7%であり、「障害のない者」は76.4%である。
  • 逆に、「3日」を例に取ると、「障害のある者」で9.4%、「障害のない者」で2.8%と「障害のある者」の方が相対的に多い。
図表 161 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の前月中の就業日数
(上段:実数、下段:割合)
Q17
1週間の仕事をした日数
1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 合計
合計 4 2 10 16 110 13 2 157
実数 WG障害のある者 2 1 8 10 55 7 2 85
WG障害のない者 2 1 2 6 55 6 0 72
合計 2.5% 1.3% 6.4% 10.2% 70.1% 8.3% 1.3% 100.0%
割合 WG障害のある者 2.4% 1.2% 9.4% 11.8% 64.7% 8.2% 2.4% 100.0%
WG障害のない者 2.8% 1.4% 2.8% 8.3% 76.4% 8.3% 0.0% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「1週間の仕事をした日数」に関しては、「障害のない者」の方が「障害のある者」よりも日数が多い者の割合が多い。

  • 例えば、一般的な1週間の営業日である「5日」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は55.2%であり、「障害のない者」は77.7%である。
  • 逆に、「3日」を例に取ると、「障害のある者」で8.6%、「障害のない者」で4.9%と「障害のある者」の方が相対的に多い。
図表 162 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の前月中の就業日数
(上段:実数、下段:割合)
Q17
1週間の仕事をした日数
1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 合計
合計 4 2 10 18 112 13 2 161
実数 ES障害のある者 2 1 5 8 32 8 2 58
ES障害のない者 2 1 5 10 80 5 0 103
合計 2.5% 1.2% 6.2% 11.2% 69.6% 8.1% 1.2% 100.0%
割合 ES障害のある者 3.4% 1.7% 8.6% 13.8% 55.2% 13.8% 3.4% 100.0%
ES障害のない者 1.9% 1.0% 4.9% 9.7% 77.7% 4.9% 0.0% 100.0%
ウ)就業日数、就業時間(2:就業時間)

 ここでは「障害のある者/ない者」で就業日数・就業時間が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「前月中の就業時間」に関しては、「障害のある者」と「障害のない者」で明確な差は見られない。

  • 例えば、労働基本法上の勤務時間(週間40時間)に加えて一定の残業をしたと考え、「41~50時間」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は14.5%であり、「障害のない者」は6.9%である。
  • しかし、「31~40時間」についてみると、「障害のある者」は39.8%であり、「障害のない者」は44.4%である。
  • また、「1~10時間」と最も少ない分類では、「障害のある者」は22.9%、「障害のない者」は20.8%となった。
図表 163 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の前月中の就業時間
(上段:実数、下段:割合)
Q17
1週間の残業も含めた総時間
1-10時間 11-20時間 21-30時間 31-40時間 41-50時間 51-60時間 61-70時間 71時間- 合計
合計 34 10 25 65 17 3 1 0 155
実数 WG障害のある者 19 7 9 33 12 2 1 0 83
WG障害のない者 15 3 16 32 5 1 0 0 72
合計 21.9% 6.5% 16.1% 41.9% 11.0% 1.9% 0.6% 0.0% 100.0%
割合 WG障害のある者 22.9% 8.4% 10.8% 39.8% 14.5% 2.4% 1.2% 0.0% 100.0%
WG障害のない者 20.8% 4.2% 22.2% 44.4% 6.9% 1.4% 0.0% 0.0% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「前月中の就業時間」に関しては、「障害のある者」と「障害のない者」で明確な差は見られない。

  • 例えば、労働基本法上の勤務時間(週間40時間)に加えて一定の残業をしたと考え、「41~50時間」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は12.3%であり、「障害のない者」は8.8%である。
  • しかし、「31~40時間」についてみると、「障害のある者」は36.8%であり、「障害のない者」は42.2%である。
  • また、「1~10時間」と最も少ない分類では、「障害のある者」は17.5%、「障害のない者」は26.5%となった。
図表 164 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の前月中の就業時間
(上段:実数、下段:割合)
Q17
1週間の残業も含めた総時間
1-10時間 11-20時間 21-30時間 31-40時間 41-50時間 51-60時間 61-70時間 71時間- 合計
合計 37 11 26 64 16 4 1 0 159
実数 ES障害のある者 10 6 10 21 7 2 1 0 57
ES障害のない者 27 5 16 43 9 2 0 0 102
合計 23.3% 6.9% 16.4% 40.3% 10.1% 2.5% 0.6% 0.0% 100.0%
割合 ES障害のある者 17.5% 10.5% 17.5% 36.8% 12.3% 3.5% 1.8% 0.0% 100.0%
ES障害のない者 26.5% 4.9% 15.7% 42.2% 8.8% 2.0% 0.0% 0.0% 100.0%
エ)1年間の収入又は収益

 ここでは「障害のある者/ない者」で収入や収益が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「1年間の収入又は収益」に関しては、「障害のある者」と「障害のない者」の大きな差異は見られないが、「障害のある者」は、最も年収が低い層の者が相対的に多い可能性がある。

  • 例えば、日本人の平均年収水準である「400~499万円」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は9.5%であり、「障害のない者」は2.7%である。
  • ただし、最も低い年収水準である「収入なし/50万円未満」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は11.9%であり、「障害のない者」は8.2%である。
図表 165 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の1年間の収入又は収益
(上段:実数、下段:割合)
Q19
主な仕事からの1年間の収入又は収益(税込み)について、お答えください。
1.収入なし/50万円未満 2.50

99
万円
3.100

149
万円
4.150

199
万円
5.200

249
万円
6.250

299
万円
7.300

399
万円
8.400

499
万円
9.500

599
万円
10.600

699
万円
11.700

799
万円
12.800

899
万円
13.900

999
万円
14.1000

1249
万円
15.1250

1499
万円
16.1500万円以上 17.わからない 合計
合計 16 14 32 38 14 7 13 10 7 1 0 2 1 2 0 0 0 157
実数 WG障害のある者 10 10 14 10 7 4 11 8 7 0 0 2 0 1 0 0 0 84
WG障害のない者 6 4 18 28 7 3 2 2 0 1 0 0 1 1 0 0 0 73
合計 10.2% 8.9% 20.4% 24.2% 8.9% 4.5% 8.3% 6.4% 4.5% 0.6% 0.0% 1.3% 0.6% 1.3% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0%
割合 WG障害のある者 11.9% 11.9% 16.7% 11.9% 8.3% 4.8% 13.1% 9.5% 8.3% 0.0% 0.0% 2.4% 0.0% 1.2% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0%
WG障害のない者 8.2% 5.5% 24.7% 38.4% 9.6% 4.1% 2.7% 2.7% 0.0% 1.4% 0.0% 0.0% 1.4% 1.4% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「1年間の収入又は収益」に関しては、「障害のある者」と「障害のない者」の大きな差異は見られないが、「障害のある者」は、最も年収が低い層の者が相対的に多い可能性がある。

  • 例えば、日本人の平均年収水準である「400~499万円」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は7.0%であり、「障害のない者」は5.8%である。
  • ただし、最も低い年収水準である「収入なし/50万円未満」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は12.3%であり、「障害のない者」は8.7%である。
図表 166 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の1年間の収入又は収益
(上段:実数、下段:割合)
Q19
主な仕事からの1年間の収入又は収益(税込み)について、お答えください。
1.収入なし/50万円未満 2.50

99
万円
3.100

149
万円
4.150

199
万円
5.200

249
万円
6.250

299
万円
7.300

399
万円
8.400

499
万円
9.500

599
万円
10.600

699
万円
11.700

799
万円
12.800

899
万円
13.900

999
万円
14.1000

1249
万円
15.1250

1499
万円
16.1500万円以上 17.わからない 合計
合計 16 14 35 38 12 7 14 10 8 1 0 2 1 2 0 0 0 160
実数 ES障害のある者 7 8 11 10 4 4 7 4 2 0 0 0 0 0 0 0 0 57
ES障害のない者 9 6 24 28 8 3 7 6 6 1 0 2 1 2 0 0 0 103
合計 10.0% 8.8% 21.9% 23.8% 7.5% 4.4% 8.8% 6.3% 5.0% 0.6% 0.0% 1.3% 0.6% 1.3% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0%
割合 ES障害のある者 12.3% 14.0% 19.3% 17.5% 7.0% 7.0% 12.3% 7.0% 3.5% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0%
ES障害のない者 8.7% 5.8% 23.3% 27.2% 7.8% 2.9% 6.8% 5.8% 5.8% 1.0% 0.0% 1.9% 1.0% 1.9% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0%
オ)勤務形態

 ここでは「障害のある者/ない者」で勤務形態が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「勤務形態」に関しては、「一般常雇者(契約期間の定めのない雇用者)」については「障害のある者」の方が多いものの、「一般常雇者(契約期間が1年以上の雇用者)」や「1月以上1年未満の契約の雇用者」については「障害のない者」が多く、「障害のある者」の方がむしろ有利な勤務形態となっている。

  • 例えば、「一般常雇者(契約期間の定めのない雇用者)」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は42.7%であり、「障害のない者」は35.1%である。
  • また、「一般常雇者(契約期間が1年以上の雇用者)」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は20.7%であり、「障害のない者」は31.1%である。
  • 一方、「1月以上1年未満の契約の雇用者」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は12.2%であり、「障害のない者」は18.9%である。
図表 167 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の勤務形態
(上段:実数、下段:割合)
Q20
主な仕事について、お勤めの形態、自営の形態等についてお答えください。
1.一般常雇者(契約期間の定めのない雇用者) 2.一般常雇者(契約期間が1年以上の雇用者) 3.1月以上1年未満の契約の雇用者 4.日々又は1月未満の契約の雇用者 5.会社・団体等の役員 6.自営業主(雇人あり) 7.自営業主(雇人なし) 8.家族従業者(自家営業の手伝い) 9.内職 10.その他 合計
合計 61 40 24 0 14 1 3 2 2 9 156
実数 WG障害のある者 35 17 10 0 11 0 2 0 1 6 82
WG障害のない者 26 23 14 0 3 1 1 2 1 3 74
合計 39.1% 25.6% 15.4% 0.0% 9.0% 0.6% 1.9% 1.3% 1.3% 5.8% 100.0%
割合 WG障害のある者 42.7% 20.7% 12.2% 0.0% 13.4% 0.0% 2.4% 0.0% 1.2% 7.3% 100.0%
WG障害のない者 35.1% 31.1% 18.9% 0.0% 4.1% 1.4% 1.4% 2.7% 1.4% 4.1% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「勤務形態」に関しては、「一般常雇者(契約期間の定めのない雇用者)」については「障害のある者」の方が多いものの、「一般常雇者(契約期間が1年以上の雇用者)」や「1月以上1年未満の契約の雇用者」については「障害のない者」が多く、「障害のある者」の方がむしろ有利な勤務形態となっている。

  • 例えば、「一般常雇者(契約期間の定めのない雇用者)」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は50.9%であり、「障害のない者」は34.6%である。
  • また、「一般常雇者(契約期間が1年以上の雇用者)」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は20.0%であり、「障害のない者」は26.9%である。
  • 一方、「1月以上1年未満の契約の雇用者」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は7.3%であり、「障害のない者」は18.3%である。
図表 168 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の勤務形態
(上段:実数、下段:割合)
Q20
主な仕事について、お勤めの形態、自営の形態等についてお答えください。
1.一般常雇者(契約期間の定めのない雇用者) 2.一般常雇者(契約期間が1年以上の雇用者) 3.1月以上1年未満の契約の雇用者 4.日々又は1月未満の契約の雇用者 5.会社・団体等の役員 6.自営業主(雇人あり) 7.自営業主(雇人なし) 8.家族従業者(自家営業の手伝い) 9.内職 10.その他 合計
合計 64 39 23 0 15 1 4 2 2 9 159
実数 ES障害のある者 28 11 4 0 4 1 3 0 1 3 55
ES障害のない者 36 28 19 0 11 0 1 2 1 6 104
合計 40.3% 24.5% 14.5% 0.0% 9.4% 0.6% 2.5% 1.3% 1.3% 5.7% 100.0%
割合 ES障害のある者 50.9% 20.0% 7.3% 0.0% 7.3% 1.8% 5.5% 0.0% 1.8% 5.5% 100.0%
ES障害のない者 34.6% 26.9% 18.3% 0.0% 10.6% 0.0% 1.0% 1.9% 1.0% 5.8% 100.0%
カ)勤め先での呼称(契約形態)

 ここでは「障害のある者/ない者」で勤め先での呼称が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「勤務形態」に関しては、「正規の職員・従業員」は「障害のある者」が多く、「契約社員」は「障害のない者」が多い。「パート」や「アルバイト」については大きな差は見られない。

  • 特に差がみられるのは以下の契約形態である。
  • 「正規の職員・従業員」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は52.2%であり、「障害のない者」は33.8%である。
  • また、「契約社員」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は13.4%であり、「障害のない者」は33.8%である。
図表 169 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の勤め先での呼称(契約形態)
(上段:実数、下段:割合)
Q21
主な仕事について、勤め先での呼称をお答えください。
1.正規の職員・従業員 2.パート 3.アルバイト 4.労働者派遣事業所の派遣社員 5.契約社員 6.嘱託 7.その他 合計
合計 58 21 10 1 32 7 6 135
実数 WG障害のある者 35 10 5 0 9 4 4 67
WG障害のない者 23 11 5 1 23 3 2 68
合計 43.0% 15.6% 7.4% 0.7% 23.7% 5.2% 4.4% 100.0%
割合 WG障害のある者 52.2% 14.9% 7.5% 0.0% 13.4% 6.0% 6.0% 100.0%
WG障害のない者 33.8% 16.2% 7.4% 1.5% 33.8% 4.4% 2.9% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

●「勤務形態」に関しては、「正規の職員・従業員」は「障害のある者」が多く、「契約社員」は「障害のない者」が多い。「パート」や「アルバイト」については大きな差は見られない。

  • 特に差がみられるのは以下の契約形態である。
  • 「正規の職員・従業員」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は55.6%であり、「障害のない者」は39.1%である。
  • また、「契約社員」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は8.9%であり、「障害のない者」は30.4%である。
図表 170 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の勤め先での呼称(契約形態)
(上段:実数、下段:割合)
Q21
主な仕事について、勤め先での呼称をお答えください。
1.正規の職員・従業員 2.パート 3.アルバイト 4.労働者派遣事業所の派遣社員 5.契約社員 6.嘱託 7.その他 合計
合計 61 21 9 1 32 7 6 137
実数 ES障害のある者 25 6 4 0 4 3 3 45
ES障害のない者 36 15 5 1 28 4 3 92
合計 44.5% 15.3% 6.6% 0.7% 23.4% 5.1% 4.4% 100.0%
割合 ES障害のある者 55.6% 13.3% 8.9% 0.0% 8.9% 6.7% 6.7% 100.0%
ES障害のない者 39.1% 16.3% 5.4% 1.1% 30.4% 4.3% 3.3% 100.0%
キ)就業希望の有無

 ここでは「障害のある者/ない者」で就職希望が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。
●「就業希望」に関しては、「障害のある者」の方が「障害のない者」よりも少ない。

  • 「障害のある者」は32.0%であり、「障害のない者」は80.0%である。
図表 171 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の就業希望
(上段:実数、下段:割合)
Q22
就業希望の有無について、お答えください。
1.したいと思っている 2.したいと思っていない 合計
合計 12 18 30
実数 WG障害のある者 8 17 25
WG障害のない者 4 1 5
合計 40.0% 60.0% 100.0%
割合 WG障害のある者 32.0% 68.0% 100.0%
WG障害のない者 80.0% 20.0% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。
●「就業希望」に関しては、「障害のある者」の方が「障害のない者」よりも少ない。

  • 「障害のある者」は36.4%であり、「障害のない者」は42.9%である。
図表 172 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の就業希望
(上段:実数、下段:割合)
Q22
就業希望の有無について、お答えください。
1.したいと思っている 2.したいと思っていない 合計
合計 11 18 29
実数 ES障害のある者 8 14 22
ES障害のない者 3 4 7
合計 37.9% 62.1% 100.0%
割合 ES障害のある者 36.4% 63.6% 100.0%
ES障害のない者 42.9% 57.1% 100.0%
ク)就業時に希望する勤め先での呼称(契約形態)

 ここでは「障害のある者/ない者」で希望する勤め先での契約形態が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。
●「就業時に希望する契約形態」に関しては、「障害のない者」は「正規の職員・従業員」だけでなく、「パート・アルバイト」を希望する者も多い。

  • 例えば、「正規の職員・従業員」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は9.5%であり、「障害のない者」は20.0%である。
  • 一方で、「パート・アルバイト」についてみると、ワシントングループの設問における「障害のある者」は14.3%であり、「障害のない者」は80.0%である。
  • 「障害のある者」は「その他」を希望する者が61.9%と多い。(「その他」の詳細については自由記述では把握していない)
図表 173 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の就業時に希望する勤め先での呼称(契約形態)
(上段:実数、下段:割合)
Q23
どのような形で仕事をしたいと思いますか。
1.正規の職員・従業員 2.パート・アルバイト 3.労働者派遣事業所の派遣社員 4.契約社員・嘱託 5.自営 6.その他 合計
合計 3 7 0 2 1 13 26
実数 WG障害のある者 2 3 0 2 1 13 21
WG障害のない者 1 4 0 0 0 0 5
合計 11.5% 26.9% 0.0% 7.7% 3.8% 50.0% 100.0%
割合 WG障害のある者 9.5% 14.3% 0.0% 9.5% 4.8% 61.9% 100.0%
WG障害のない者 20.0% 80.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。
●「就業時に希望する契約形態」に関しては、「障害のない者」は「正規の職員・従業員」を希望する者が多く、「障害のある者」は「パート・アルバイト」を希望する者が多い。

  • 例えば、「正規の職員・従業員」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は5.3%であり、「障害のない者」は16.7%である。
  • 一方で、「パート・アルバイト」についてみると、欧州統計局の設問における「障害のある者」は36.8%であり、「障害のない者」は0.0%である。
  • 「障害のある者」も「障害のない者」もいずれも、「その他」を希望する者がぞれぞれ42.1%、83.3%と多い。(「その他」の詳細については自由記述では把握していない)
図表 174 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の就業時に希望する勤め先での呼称(契約形態)
(上段:実数、下段:割合)
Q23
どのような形で仕事をしたいと思いますか。
1.正規の職員・従業員 2.パート・アルバイト 3.労働者派遣事業所の派遣社員 4.契約社員・嘱託 5.自営 6.その他 合計
合計 2 7 0 2 1 13 25
実数 ES障害のある者 1 7 0 2 1 8 19
ES障害のない者 1 0 0 0 0 5 6
合計 8.0% 28.0% 0.0% 8.0% 4.0% 52.0% 100.0%
割合 ES障害のある者 5.3% 36.8% 0.0% 10.5% 5.3% 42.1% 100.0%
ES障害のない者 16.7% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 83.3% 100.0%
ケ)即時の就業の可否

 ここでは「障害のある者/ない者」ですぐに就業できるか否かが異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。

●「すぐに仕事につけるか」という設問に関しては、「障害のある者」の方が、「障害のない者」よりも「つける」と回答する者の割合が少ない。

  • 「障害のある者」は10.0%であり、「障害のない者」は40.0%である。
図表 175 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の即時の就業希望有無
(上段:実数、下段:割合)
Q24
すぐにでも仕事につけますか。
1.つける 2.つけない 合計
合計 5 30 35
実数 WG障害のある者 3 27 30
WG障害のない者 2 3 5
合計 14.3% 85.7% 100.0%
割合 WG障害のある者 10.0% 90.0% 100.0%
WG障害のない者 40.0% 60.0% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。
●「すぐに仕事につけるか」という設問に関しては、「障害のある者」の方が、「障害のない者」よりも「つける」と回答する者の割合が少ない。

  • 「障害のある者」は3.7%であり、「障害のない者」は42.9%である。
図表 176 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の即時の就業希望有無
(上段:実数、下段:割合)
Q24
すぐにでも仕事につけますか。
1.つける 2.つけない 合計
合計 4 30 34
実数 ES障害のある者 1 26 27
ES障害のない者 3 4 7
合計 11.8% 88.2% 100.0%
割合 ES障害のある者 3.7% 96.3% 100.0%
ES障害のない者 42.9% 57.1% 100.0%
コ)求職の状況

 ここでは「障害のある者/ない者」で求職の状況が異なるのかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。
●「仕事を探しているか」という設問に関しては、「障害のある者」の方が、「障害のない者」よりも「探している」と回答する者の割合が少ない。

  • 「障害のある者」は33.3%であり、「障害のない者」は50.0%である。
図表 177 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の求職の状況
(上段:実数、下段:割合)
Q24S1
仕事を探していますか。
1.探して
いる
2.探して
いない
合計
合計 2 3 5
実数 WG障害のある者 1 2 3
WG障害のない者 1 1 2
合計 40.0% 60.0% 100.0%
割合 WG障害のある者 33.3% 66.7% 100.0%
WG障害のない者 50.0% 50.0% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。
●「仕事を探しているか」という設問に関しては、「障害のある者」の方が、「障害のない者」よりも「探している」と回答する者の割合が少ない。

  • 「障害のある者」は0.0%であり、「障害のない者」は33.3%である。
図表 178 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の求職の状況
(上段:実数、下段:割合)
Q24S1
仕事を探していますか。
1.探して
いる
2.探して
いない
合計
合計 1 3 4
実数 ES障害のある者 0 1 1
ES障害のない者 1 2 3
合計 25.0% 75.0% 100.0%
割合 ES障害のある者 0.0% 100.0% 100.0%
ES障害のない者 33.3% 66.7% 100.0%
サ)仕事につけない理由

 ここでは「障害のある者/ない者」で仕事に就けない理由が異なる(健康上の理由が大きいのか否か)のかを分析した。

(ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。
●「仕事につけない理由」という設問に関しては、「障害のある者」も「障害のない者」も「健康に自信がない」と回答する者の割合が一定数いる。

  • 「障害のある者」は37.0%であり、「障害のない者」は100.0%である。
  • 「障害のある者」は「その他」が66.7%である(「その他」の詳細については自由記述では把握していない)
図表 179 ワシントングループの設問における「障害のある者」と「障害のない者」の仕事につけない理由
(仕事につけない理由は複数回答)
(上段:実数、下段:割合)
Q24S2
仕事につけない理由について、お答えください。
1.出産・育児のため 2.介護・看護のため 3.健康に自信がない 4.その他 合計
合計 0 2 13 19 30
実数 WG障害のある者 0 2 10 18 27
WG障害のない者 0 0 3 1 3
合計 0.0% 6.7% 43.3% 63.3% 100.0%
割合 WG障害のある者 0.0% 7.4% 37.0% 66.7% 100.0%
WG障害のない者 0.0% 0.0% 100.0% 33.3% 100.0%

(欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」)

 ※回答者数が少ないため、参考的分析にとどまることに留意。
●「仕事につけない理由」という設問に関しては、「障害のある者」の方が、「障害のない者」よりも「健康に自信がない」と回答する者の割合が多い。

  • 「障害のある者」は50.0%であり、「障害のない者」は0.0%である。
  • 「障害のある者」は「その他」が57.7%である(「その他」の詳細については自由記述では把握していない)
図表 180 欧州統計局の設問における「障害のある者」と「障害のない者」の仕事につけない理由
(仕事につけない理由は複数回答)
(上段:実数、下段:割合)
Q24S2
仕事につけない理由について、お答えください。
1.出産・育児のため 2.介護・看護のため 3.健康に自信がない 4.その他 合計
合計 0 2 13 19 30
実数 ES障害のある者 0 2 13 15 26
ES障害のない者 0 0 0 4 4
合計 0.0% 6.7% 43.3% 63.3% 100.0%
割合 ES障害のある者 0.0% 7.7% 50.0% 57.7% 100.0%
ES障害のない者 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 100.0%

(4)設問のわかりやすさの評価

(設問ごとの結果)

  • ワシントングループの設問においては、最も「総合的に回答しやすい」と回答した者が40.5%であった。一方、評価要素としての最も「短時間で回答可能」とする者が37.9%、最も「質問文がわかりやすい」と回答する者が41.5%、最も「選択肢を選びやすい」とする者が41.0%であった。
  • 欧州統計局の設問においては、最も「総合的に回答しやすい」と回答した者が34.1%であった。一方、評価要素としての最も「短時間で回答可能」とする者が37.4%、最も「質問文がわかりやすい」と回答する者が31.7%、最も「選択肢を選びやすい」とする者が33.2%であった。
  • WHODAS2.0においては、最も「総合的に回答しやすい」と回答した者が25.4%であった。一方、評価要素としての最も「短時間で回答可能」とする者が24.6%、最も「質問文がわかりやすい」と回答する者が26.8%、最も「選択肢を選びやすい」とする者が25.9%であった。

(設問間の比較)

  • 総合的な回答しやすさについては、紙面調査においては、相対的にワシントングループの設問が40.5%で最も評価されている。一方で欧州統計局も34.1%で相対的な差は大きくない。
  • 「短時間で回答可能」、「質問文がわかりやすい」、「選択肢が選びやすい」という要素別に見ても、いずれもワシントングループの設問が他の2設問より相対的に評価されている。
図表 181 各設問の回答のしやすさ(最も評価するものの割合)
ワシントン
グループ
欧州統計局 WHODAS2.0
N数 209 209 209
有効回答数 201 203 203
総合して最も回答しやすかった 40.5% 34.1% 25.4%
最も短時間で回答できた 37.9% 37.4% 24.6%
質問文が最も分かりやすかった 41.5% 31.7% 26.8%
選択肢が最も選びやすかった 41.0% 33.2% 25.9%

(わかりやすさの評価にかかる自由回答)

 ここでは、同一・類似の趣旨の自由回答が数件以上あったものを取り上げている。
 一部、表現の明らかな誤記等については加筆・修正を行っている。また、どの設問を指しての指摘かが明記されている場合には設問名を記載した(調査では設問が“パターンA、B”等の表記となっており、自由回答もそのような表記で記載されていたため)。

●障害と疾患の区別が容易ではなく、障害があるだけで健康問題になるのか、障害が理由となる健康問題だけを想起すればよいのか迷う、という意見があった。紙面調査では、障害があることで状態が良くも悪くもないことについての回答を迷うという声も聞かれた。

  • 「健康上の問題」と「障害による問題」とを区別しての設問なのか、「障害」=「健康上の問題」と捉えての設問なのか迷いました。私は前者と解釈して回答しました。
  • 障害を持っていると、状態はよくもないし、かといって悪いとも思っていないので解答に困りました。
  • 健康状態に、視覚障害によりできないことが含まれるのか迷った。
  • 「健康上の問題」という定義に少し戸惑った。恒常的な障害のことか、例えば自分の関節の障害以外の健康面のことか回答に迷った。
  • 欧州統計局は健康の定義が解りづらい。障害が有る時点で健康ではないのか?障害が有る人の中で健康なのか?

●「苦労」や「支障」、「困難」は介助者の存在や支援器具の存在を前提とするのか、しないのかが判然としないため回答がしにくい、という声があった。紙面調査では、「手話」についても言及があり、「手話」ができれば困難はない者から回答時に困惑するという声もあった。

  • 障害を補完する資源として、介助サービスを利用しているが、介助者確保と介助の質の維持が安定できない為(人手不足、十分な給与保障に繋がらないこともあって)、生活行為に支障がある旨書きました。
  • WHODAS2.0について、耳が聞こえない為、情報保障(手話通訳、筆談など)がなかった場合、“ひどく問題あり”となります。「通常の言語」を「音声語」と受け止めての回答になります。「手話」であれば「1.苦労はありません」となります。
  • WHODAS2.0は日常的に介助を必要とする障害者にとっては、介助を前提とするならば可能であるが、自力では難しいとこが多いため、何を選んで良いのか迷った。

●複数の障害がある重複障害者から、どの障害に基づいて回答すればよいかの判断が困難である、単純に設問に回答してよいのかどうか迷う、という声が聞かれた。
●設問によっては、障害別に聞いてもらったほうが回答しやすい、という声も聞かれた。

  • 知的障害、聴覚障害、難病(偽性副甲状腺機能低下症)、てんかん等複数の症状が重なり合うことで、欧州統計局の設問は回答しにくい。
  • 私達、目と耳の両方に障害がある盲ろう者の困難・苦痛は単一障害のそれの単なる足し算ではない、固有の苦しみがあると思います。また、精神的疾患にもつながりやすいと感じています。
  • 設問が全般にわかりにくい。障害別に分けてほしい。
  • 設問に対して答えづらい点が多かった。最初の設問は障害全般で良いと思うが、その後、障害別に設問をわけてほしいと思った。

●回答の選択肢について、「問題があるかどうか」ということや、「困難さ」を把握すべきではないかとの声が聞かれた。
●また、設問の尋ね方として、「ある程度」や、「友人関係を保つ」のような表現について、程度がわかりづらいという声も聞かれた。紙面調査では、生まれつきの障害なのである程度対応できる場合に回答が難しいという声もあった。

  • (ワシントングループの設問、WHODAS2.0への回答を受けて)設問文として、問題があるか?という形より、苦労するかどうか?の方が答えやすいと思う。問題があるかどうかは周囲の人の捉え方もあると思うので。
  • 身体の機能障害でなく、難病や慢性疾患、臓器等の内部障害の場合、出来る・出来ないでなく、日常生活や仕事をする上での困難さを把握できる調査にしていただきたい。
  • 生まれつき障害がある場合、障害のためにできないことも、ある程度の我慢や自分の工夫によって、ある程度までできたりする。ある程度とはどの程度なのか。
  • ワシントングループは難解な言葉が多く理解しづらい。欧州統計局の設問は答えやすいものの本当に障害者だとわかるのかと考えると特定することは非常に難しい。
  • 同じパターンの中でもわかりやすい設問とそうでないものがある。例えばWHODAS2.0で「1km歩く」は極めて具体的でわかりやすいが、友人関係を保つとはどういうレベルのことを言っているのか不明確。
  • ワシントングループでも当てはまらないこともあるのでその選択肢もほしかった。

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