革新的燃焼技術

日本発の革新的内燃機関を、地球環境を救う切り札に

プログラムディレクター杉山 雅則、1984年トヨタ自動車入社。2002年V6エンジン開発責任者、03年エンジン開発業務改革推進責任者、07年エンジンプロジェクト推進部長、13年常務理事・エンジン技術領域長、16年常務理事・パワートレーン先行技術領域長、17年現職。

日の丸内燃機関が地球を救う計画

速くて快適な移動手段として、日々の暮らし、産業、社会活動を支える自動車。地球環境問題を背景に、走行性能、安全性能に加え、いっそうの環境性能の向上が求められている。革新的燃焼技術(日の丸内燃機関が地球を救う計画)では、自動車 用の内燃機関の熱効率を最大50%以上へと飛躍的に向上させ、環境負荷の低減を目指す。産学官による研究開発体制の構築を通じ、我が国の実用工学の発展と国際競争力向上にも寄与していく。

研究開発テーマ

  1. ガソリンエンジンの熱効率向上に関する研究
    超希薄燃焼を安定的に制御する技術をはじめとする要素技術の創出により、熱効率を現状の最高値である39%から50%まで向上させることを目指す。
  2. ディーゼルエンジンの熱効率向上に関する研究
    急速静音燃焼、クリーン低温燃焼などの要素技術の創出により、熱効率を現状の最高値である43%から50%まで向上させることを目指す。
  3. ガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンに共通する研究
    燃焼制御モデル、燃焼解析ツールに関する研究、各種の損失低減に関する研究など、ガソリン、ディーゼルに共通する基盤技術の創出を目指す。