Q2 PFI導入による効果
PFI導入により期待される効果は何ですか?
PFI導入によるメリットは何ですか?
PFIの導入によって、次のような効果が期待されます。
- 国民に対して、安くて質の良い公共サービスが提供されること
- 公共サービスの提供における行政の関わり方が改善されること
- 民間の事業機会を新たに創り、経済の活性化に貢献すること
何故、PFI事業では「安くて質の良い公共サービス」が提供できるのですか?
PFI事業では、設計・建設・維持管理・運営といった業務を一括で発注し、“性能を満たしていれば細かな手法は問わない”性能発注方式が採用されています。また、効率的なリスクの管理、良好な競争環境の構築などを期待することができます。これらにより、民間のノウハウを幅広く活かすことができることから、安くて質の良い公共サービスの提供を実現することができます。
PFI事業では、公共事業への行政の関わり方はどう変わるのですか?
施設の建設や維持管理など、現場での業務をゆだねることにより、行政は、自ら専ら担う必要性の高い分野へと選択的に人的資源を集中することができることとなり、公共部門全体における効率性の向上が期待されます。
PFI事業を実施すると、民間に新たな事業機会が生まれるのですか?
PFI事業では、これまで行政が行ってきた業務へ民間が幅広く参加することになるため、民間にとっては新たな事業機会が創出されることになります。
PFI導入のデメリットはありませんか?
PFI事業では、民間に幅広い業務を任せることになるので、行政がこれまで以上に民間の業務状況を把握して、管理や指導をしなければ、公共サービスの品質の低下を招く可能性があります。特にニーズがめまぐるしく変わる業務(ITに関連する業務等)の導入には留意が必要です。
また、業務を任せる企業を選ぶ際には、価格だけでなく企業の持つノウハウや事業計画の内容についても評価しなければならないため、これまでと比べて事前の手続きに要する業務が増え、時間も必要となります。
安くて質の良い公共サービスの提供
VFM評価により効果を測ります。
※VFM:従来の公共事業とPFIを比較した場合の総事業費の削減率(詳しくはQ13を参照)。
八尾市立病院維持管理・運営事業
VFM=約13%
市川市立第七中学校校舎・給食室・公会堂整備等
並びに保育所整備PFI事業
VFM=約30%
多摩地域ユース・プラザ(仮称)整備等事業
VFM=約11%
桑名市図書館等複合公共施設特定事業
VFM=約22%
PFI事業での地方公共団体の関わり方
PFI事業においては、民間へ適切に業務を任せることにより、行政は不向きな作業から解放され、行政として本来求められる業務に集中・特化して取り組むことができるようになります。
例えば「八雲村学校給食センター施設整備事業」では、施設の設計・建設業務及び建築物や設備の維持管理業務については、民間が豊富なノウハウを持つため、PFI事業の範囲として民間にゆだねています。
一方、村は、事業の初期段階における企画立案や基本計画の策定に加え、給食を通じた食育や地産地消といった村の重要方針を維持継続するため、給食センターの運営は直営で行っています。