Q10 アドバイザー
PFIのアドバイザーとは?

先行事例では、PFIの検討を行う際にアドバイザーの支援を受けていますか?

PFI事業の検討には金融、法務、技術等の専門知識が必要であり、先行事例の多くは、外部のアドバイザーの支援を受けて検討を進めています。

地方公共団体とアドバイザーの役割分担はどのようになりますか?

PFI導入可能性調査では、主に諸条件の整理(既存法制度等)、事業の枠組みの検討、VFMの算定、民間事業者の市場調査等を行うことになります。地方公共団体とアドバイザーの業務分担の一例を次に示します。

業務分担の一例(導入可能性調査時)
  地方公共団体 アドバイザー
諸条件の整理 事業概要、立地条件等の確認 事業概要、立地条件等の整理
事業の枠組み(スキーム)の検討 基本的方針の提示等
事業範囲、事業期間等の確認
他事例の整理
事業範囲、事業期間等の検討
VFMの算定 既存施設の単価情報等の提供
VFM算定結果の確認
諸条件整理・確認
VFM算定
民間事業者の意向調査 ヒアリング結果の確認 民間事業者へヒアリング
導入可能性に関する最終的判断 導入可能性の最終判断 地方公共団体への提言

また、事業者の選定の段階に入ると、地方公共団体は、アドバイザーから法務・財務・技術全般のアドバイスや支援を受けながら、募集に必要な資料(Q14参照)づくり等を行っています。

アドバイザーへの委託はどのような手続きで行われるのですか?

従来の設計業務委託等と同様、前年度にPFI導入可能性調査委託費や募集手続きの支援業務費等の名目で予算化し業務を委託しています。アドバイザーの選定は入札やプロポーザル方式(企画提案方式)によって行われています。

本手引きで紹介する先行事例のアドバイザー
事業名 アドバイザー
多摩地域ユース・プラザ(仮称)整備等事業 (株)三菱総合研究所
四日市市立小中学校施設整備事業 パシフィックコンサルタンツ(株)
新総合福祉・ボランティア・NPO会館(仮称)等整備事業 (財)日本経済研究所
横浜市下水道局改良土プラント増設・運営事業 (株)三菱総合研究所
留辺蘂町外2町一般廃棄物最終処分場整備及び運営事業 パシフィックコンサルタンツ(株)
とがやま温泉施設整備事業 (株)エイトコンサルタント
山陽町新型ケアハウス整備事業 (株)日建設計シビル
八雲村学校給食センター施設整備事業 (株)富士総合研究所,
(株)山陰経済経営研究所
「豊川宝飯衛生組合斎場会館(仮称)」整備運営事業 パシフィックコンサルタンツ(株)
(仮称)松森工場関連市民利用施設整備事業 パシフィックコンサルタンツ(株)
PFIによる県営住宅鈴川団地整備移転建替等事業 (株)佐藤総合計画
(仮称)大分市鶴崎総合市民行政センター整備事業 (財)日本経済研究所
市川市立第七中学校校舎・給食室・公会堂整備等並びに保育所整備PFI事業 日本経営システム(株)
桑名市図書館等複合公共施設特定事業 (財)日本経済研究所
鯖江駅周辺駐車場整備事業 なし
八尾市立病院維持管理・運営事業 プライスウォーターハウスクーパース・フィナンシャル・アドバイザリー・サービス(株)
寒川浄水場排水処理施設更新等事業 (財)日本経済研究所
指宿地域交流施設整備等事業 (財)都市経済研究所

注)表中の企業名は委託当時のものです。他事例については各地方公共団体にお問い合わせください。