五島列島 エリア 長崎県
東シナ海に浮かぶ大小140余りの島々からなる五島列島。福江島、久賀島、奈留島を「下五島」、若松島と中通島を「上五島」と呼び、北端には小値賀島と宇久島があります。 美しい自然や豊富な魚介類の魅力に富み、歴史的な特徴もあります。江戸時代に禁教のなか多くのキリシタンが移り住み、集落を形成して信仰を守り続けた地で、4つの集落が2018年に世界文化遺産に登録されています。
●このエリアの島々
福江島 奈留島 久賀島 嵯峨島(さがのしま) 椛島 黄島(おうしま) 前島
島山島 蕨小島(わらびこじま) 赤島 黒島 中通島 若松島 有福島
漁生浦島(りょうぜがうらしま) 日島(ひのしま) 頭ケ島(かしらがしま)
桐ノ小島 小値賀島(おぢかじま) 斑島 大島 黒島 納島
六島(むしま) 野崎島 宇久島 寺島 平島(ひらしま) 江島(えのしま)
●現地インフォメーション
宇久町観光協会
おぢかアイランドツーリズム
おぢか島旅
西海のしま
西海市観光協会
新上五島町観光物産協会
五島市観光協会
五島の島たび
このエリアの魅力
潜伏キリシタンの歴史を伝える世界文化遺産の集落と教会堂


キリスト教が禁教だった江戸時代、多くのキリシタンが五島列島に移住。潜伏キリシタンとして密かに祈りを続けてきました。
明治になり禁教令が解けると、次々と教会が建設され、五島列島の島々には50を超える数の教会が残されています。
奈留島、久賀島、頭ヶ島、野崎島の世界遺産に登録された4集落の教会をはじめ、教会めぐりの旅に出かけてみましょう。
※世界遺産エリア内の教会見学は、事前予約が必要です。
好漁場がもたらす海の幸と五島手延うどん、五島牛グルメ

五島灘と東シナ海に囲まれた五島列島は、豊かな漁場に恵まれた海の幸の宝庫。 アゴ(トビウオ)やキビナゴ、ハコフグなど五島ならではの魚介類が味わえます。かつて遣唐使が伝えたとされる五島手延うどんは、椿油を使ったコシのある麺が特徴。 鍋で茹で上げたアツアツのうどんをアゴだしにつけていただく「地獄炊き」が島流の食べ方です。潮風による塩分を含んだ牧草を食べて健康的に育つ五島牛は肉質に定評があります。
手つかずの海と島々が織りなす断崖や白砂のビーチ



五島列島は対馬海流による荒々しい海食断崖や美しいビーチなど、変化に富んだ地形で訪れる人を魅了します。 断崖絶壁が約20km続く大瀬崎断崖(写真上)は、福江島の最西端にある景勝地で映画のロケ地としても有名。 ビーチでは、上五島・中通島の蛤浜海水浴場(写真中)、宇久島の大浜海水浴場(写真下)、福江島の高浜海水浴場など、遠浅で透明度の高いスポットがたくさんあります。
旅のヒント
福江島が各島アクセスの中心 北部の島は佐世保を起点に
最大の島・福江島は五島列島の中で唯一空の定期便があり、長崎・福岡両空港と結ばれています。 複数の島をめぐる際は、福江港を起点に、久賀島、奈留島のほか、上五島の中通島、若松島へフェリーが運航しています。列島北部の小値賀島や宇久島は、中通島の有川港から高速船で北上することが可能です。 また、これらの島に直接アプローチするなら、佐世保港が起点にフェリー・高速船を利用します。博多〜福江を結ぶフェリー太古(1日1便)は五島列島を縦断しているので大変便利です。
五島列島をじっくり巡るなら2泊以上が望ましい
福江島と上五島の両方を1泊2日で巡るのはかけ足となるため、それぞれじっくり観光するなら2泊は必要です。 小値賀島や宇久島まで足を延ばすなら、さらに日数が必要となります。島ごとに自然や歴史、文化にふれることができる体験メニューが充実しているので、ゆったり滞在して島旅を楽しみましょう。
島内での移動は、レンタカーを利用
路線バスは本数が少ないので、効率よく巡るならレンタカーがおすすめです。 高速船やフェリーが到着する港周辺にレンタカー会社があるので、事前に予約しておきましょう。 タクシーは電話予約すれば港まで迎えに来てくれます。のどかな島風景が広がる小値賀島や宇久島では、レンタサイクルでの観光も人気です。