佐渡 さど エリア    新潟県

佐渡は新潟港の西方に位置する約855平方キロメートルの大きな島です。変化に富んだ海岸沿いの景勝地や山間に広がる棚田など、昔ながらの美しい景観が魅力です。 トキが生息する豊かな自然環境で育てられた佐渡米をはじめとする農産物や、日本海の海の幸など食材も豊富です。 江戸幕府の財政を支えた「佐渡島の金山」では、17世紀には世界有数の金鉱山として高品質の金を大量に生産し、その中心であった場所では、現在でも鉱山地域・集落地域の遺跡が良好に保存されています。その価値が認められ、2024年に世界文化遺産に登録されています。                                                                                             

●このエリアの島々
佐渡島

●現地インフォメーション
佐渡観光交流機構

このエリアの魅力

世界遺産登録された「佐渡島の金山」の魅力に触れる

道遊の割戸

佐渡島は古くから金が採れる地として知られていましたが、金鉱脈が発見された江戸時代から閉山までで金78トン、銀2330トンを産出した日本最大級の金銀山跡が残されています。構成資産の範囲内に所在する相川金銀山には、「佐渡島の金山」を象徴する「道遊の割戸(写真)」があります。この山は、最大約10mの幅を持つ金鉱脈を有しており、金を得るために地表から人の手で掘り下げられた結果、山頂部よりⅤ字状の巨大な採掘の痕跡が残されました。山が割られたような独特な景観は、江戸時代の絵図や金銀山絵巻にも描かれるようになり、「相川八景」として相川の名所の一つにもなりました。

古きよき日本のふるさとの原風景が残る

佐渡の棚田 尖閣湾

日本の海岸地形のすべてが揃っていることから「日本の縮図」とも呼ばれる佐渡島。 奇岩が連なる尖閣湾(写真下)や初夏にはトビシマカンゾウが一面に咲く大野亀など、海沿いの景勝地で訪れる人々を楽しませてくれます。 里山には江戸時代から受け継いでいる棚田(写真上)が広がり、古くは日本全域に生息していたというトキと共生する美しい環境が残されています。 自然を満喫した後は、江戸時代に廻船業の集落として発展したレトロな宿根木集落を散歩してみるのもおすすめです。

好漁場・佐渡沖に面した日本海側屈指の海鮮天国

佐渡の海鮮

暖流と寒流が交差する佐渡沖は、魚介の宝庫。寒ブリやズワイガニ、マダイ、スルメイカ、南蛮エビ、本マグロなど多種多様な魚が水揚げされます。 信濃川や阿賀野川などの一級河川や佐渡の河川から栄養分が流れ込む豊かな海で獲れる海の幸は、濃いうまみが特徴です。 島内の飲食店では冷凍せずに新鮮なまま提供されることが多く、獲れたてのおいしさを堪能できます。また、真野湾や加茂湖ではカキの養殖が行われており、冬には鍋やフライなども楽しめます。

旅のヒント

島巡りには何泊必要?

新潟港から両津港へジェットフォイルとフェリーがあります。ジェットフォイルは片道所要1時間強で日帰りも可能ですが、宿泊して島の名所をゆっくり楽しみましょう。 海岸線が約280kmと広く、島全域を見て回るなら2泊がおすすめです。近年ワーケーションで長く滞在する人も増えています。

島内移動は、レンタカーが便利

観光の起点となる両津港から、島内の各所をつなぐ路線バスが多く出ています。便数が多い路線でも約30分おきの運行なので、レンタカーが便利です。 定期観光バスは休止中。車の運転ができない場合は、貸し切りできる観光タクシーもあります。


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