舳倉島 へぐらじま エリア    石川県

石川県輪島市の北方海上約48kmの沖合にある舳倉島は、火山活動によってできた周囲約5kmの小さな島です。 島の歴史は古く、弥生時代から人が暮らしていたと考えられる遺跡も出土しています。暖流と寒流がぶつかる周辺海域は好漁場として知られ、古くから海女さんによる素潜り漁などの漁業で生計を立ててきました。 また、羽を休める渡り鳥は300種類を超えると言われ、珍しい野鳥にも出会うことができます。
※「令和6年能登半島地震」の津波で大きな被害を受け、島の復興とフェリーの運航再開が待たれます。記載内容は地震前の情報です。

●このエリアの島々
舳倉島

●現地インフォメーション
輪島市観光協会

このエリアの魅力

日本の原風景が手つかずで残る周囲約5kmの島

舳倉島の海女漁 舳倉島空撮

舳倉島は古くから好漁場として知られ、アワビ、サザエ、テングサなどを採集する海女漁も盛んな場所です。夏の漁期のみ、対岸の輪島市から漁民が移住してきて漁を営んでいます。周囲は岩礁が多く、村々をつなぐ道のまわりには牧歌的な自然の景観が広がっています。

日本有数の渡り鳥のオアシス

舳倉島の渡り鳥

大陸と日本列島を往復する渡り鳥にとって格好の休憩ポイントである舳倉島は、国内有数の野鳥観察のスポットとして知られます。暖流と寒流がぶつかる周辺海域は水産資源も豊富で、周囲の環境も鳥たちにとっては楽園です。年間を通して見ることができるハクセキレイのほか、キビタキ、オオルリなど希少なものも含めて、確認されているだけでも約300種類以上の野鳥がこの島に飛来したことが記録されています。

漁の安全を祈る小社や灯台がある海上交通の要衝

舳倉島の奥津姫神社 舳倉島灯台

日本海の荒波に立ち向かうように多くの社が建っています。これらは、漁業で成り立っていた歴史を持つ舳倉島で海上の安全を祈願するために石垣に守られた神社を建て、島民が心のよりどころとして信仰していたと考えられています。また、島のほぼ中央部に建つ高さ約34mの舳倉島灯台は現在も現役で海上の安全を守る役割を担っています。

旅のヒント

島へは定期船が唯一のアクセス方法

本土と島を結ぶ唯一の手段が1日1往復の定期船です。しかし現在は「令和6年能登半島地震」の影響で運休中です。

島内移動は徒歩で、食料や飲み物は事前準備を

島内にレンタカーや車はありません。また、島内に飲食店、売店・自動販売機はないため、食料や飲み物は輪島港を出る前に必ず用意しておきましょう。


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