伊豆諸島南部 エリア 東京都
南北に長く延びる伊豆諸島のうち、三宅島以南の御蔵島、八丈島、青ヶ島の4島が南部地域とよばれています。島ごとに異なる自然や文化があり、魅力多彩です。 いずれも火山活動によりできた島で、八丈島や三宅島、青ヶ島では噴火によって生まれた景勝地があり、カルデラ地帯を散策できるなどダイナミックな風景が楽しめます。 野生のイルカと出合えるスポットもあり、スノーケリングやダイビングは人気のアクティビティ。島寿司や島焼酎など独自に進化したグルメも味わえます。
このエリアの魅力
ドルフィンスイムツアーに参加して野生のイルカと一緒に泳ぐ

イルカと一緒に泳げる島として有名な御蔵島。周囲の海に野生のミナミバンドウイルカが100頭以上生息しており、 島内の宿や三宅島のダイビングショップなどで、イルカのいるスポットへ行くドルフィンスイムツアーを催行しています。 スノーケリングでイルカたちと一緒に泳ぐ貴重な体験が楽しめます。野生のイルカとの間近での出会いは感動的。 ツアーの際は、イルカにさわらないなど、イルカを守るためのルールを守って参加しましょう。水中だけでなく船上からのウォッチングも可能です。
火山が生んだ絶景と原始の森ハイキングへ



伊豆諸島の特徴的な景観のひとつが、ダイナミックな火山地形です。 東京から約36km南に浮かぶ青ヶ島(写真上)は、外輪山と内輪山のある二重式火山の世界的にも珍しい島で、トレッキングでその風景を満喫できます。 また、火山によって形成された奇景も必見です。八丈島にそびえる八丈富士から流れ出した溶岩が黒々と広がる溶岩台地「南原千畳敷(写真中)」や、 昭和58年(1983)の海底噴火でスコリアとよばれる火山噴出物が積もった三宅島の「新鼻新山(写真下)」などの景観を見ることができます。 一方、島の全体が原生林で覆われている御蔵島では、天然のツゲやシイの巨木などが自生しており、ハイキングで豊かな森にふれることができます。
地魚、アシタバ、地焼酎・・・独自進化の島グルメ

黒潮の恩恵を受けた豊富な魚介類はこの島々の外せないグルメですが、 八丈島や青ヶ島ではメダイやトビウオなどの地魚を醤油漬けにし、カラシを塗って味わう島寿司が郷土料理として食べられています。 また、伊豆諸島に自生するアシタバは、お浸しや天ぷらなど幅広い料理に使用される名産のひとつです。 訪れた際には、このような風土に根ざし進化してきた独特の食文化を味わってみましょう。八丈島や青ヶ島では独自の製法で作られる島焼酎も人気です。
旅のヒント
島巡りには何泊必要?
1つの島の滞在で最低でも1泊2日は必要です。広い八丈島では2泊がおすすめ。さらに、複数の島を巡るならそれに合わせて日数にゆとりを持たせましょう。 手軽に利用できる価格のフェリーですが、1日1便で移動時間が長いので、船旅に慣れていない場合は余裕をもったスケジュールにするのがおすすめです。
島巡りには何泊必要?
八丈島や三宅島には路線バスも運行していますが、本数が限られているのでレンタカー利用が効率的。御蔵島はレンタカーやタクシーがなく、基本的に徒歩移動が主流です。 青ヶ島は八丈島空港から1日1便出ているヘリコプターで上陸します。各島とも宿やツアーの送迎を予約しておくと便利です。