隠岐諸島 エリア 島根県
島根半島の北方約50~70kmの場所にある隠岐諸島は、島前(どうぜん)と島後(どうご)に分かれます。 島前は西ノ島(西ノ島町)、中ノ島(海士町)、知夫里島(知夫村)の3島からなり、島後(隠岐の島町)は隠岐諸島のなかで最大の島です。 そそり立つ奇岩、切り立った断崖、噴火の痕跡を残す岩壁など壮大な海岸線の景観は、ユネスコ世界ジオパークに認定されています。 後鳥羽上皇・後醍醐天皇配流の地としても知られ歴史資産も豊富です。海鮮を中心とした島グルメや祭りなど、隠岐ならではの文化も見逃せません。
このエリアの魅力
美しい岩礁や奇岩・三大杉・名瀑など圧倒的な自然の景観



隠岐諸島は2015年に世界的に価値のある地質や地形を含む地域と認められて、ユネスコ世界ジオパークに認定されており、主要4島では自然が造り出した驚異の景観に出会えます。 ローソク島(写真下)や浄土ヶ浦海岸、摩天崖(写真上)、赤壁(写真中)など海岸線には日本離れした雄大な景色が広がり、内陸部では壇鏡の滝などの名瀑やミステリアスな形をした三大杉なども見ることができます。
後鳥羽上皇・後醍醐天皇配流の地でゆかりの古社を訪ねる


後鳥羽上皇配流と後醍醐天皇配流・脱出の地として知られ、これらの歴史的事実にゆかりのある史跡や神社などが点在しています。 西ノ島には後醍醐天皇行在所阯と伝わる黒木御所阯や、後鳥羽上皇とかかわりの深い焼火神社(写真上)が、知夫里島には後醍醐天皇がすわって休憩したと伝わる「お腰かけの石」がある天佐志比古命神社が、 中ノ島には後鳥羽上皇を祭神と崇める隠岐神社(写真下)などがあり、歴史ロマンが感じられます。
さざえ丼から隠岐牛までバリエーション豊富な島グルメ


四方を海に囲まれた隠岐諸島は言うまでもなく海の幸の宝庫です。なかでもさざえ丼は島の名物料理として多くの店で提供されています。 濃厚でクリーミーな岩ガキや、つなぎを使わずそば粉だけで打つ香り高い隠岐そばも必食の御当地グルメ。 さらに隠岐諸島で地元のミネラル豊富な飼料で肥育された黒毛和牛の隠岐牛が味わえる焼肉店などもあり、バリエーション豊富な島グルメが味わえます。
旅のヒント
島後へはフェリーか飛行機でアクセス
隠岐諸島最大の島・島後へは、大阪(伊丹空港)と出雲(出雲縁結び空港)から飛行機の直行便が出ています。東京など他のエリアからは、伊丹空港や出雲縁結び空港で飛行機を乗り継ぐのが便利。 フェリーや高速船は松江市の七類港、境港市の境港からそれぞれ1日1~2便出航しており、島後と島前間の移動もフェリーか高速船で可能です。島前の3島は島前内航船の定期船が便数も多く便利です。
島での移動はレンタカーが便利
島前と島後ではレンタカーの利用が可能(海士町は除く)。それぞれの島の主要な港周辺でレンタカーを借りて島内観光をするのがおすすめです。 島間を移動する場合フェリーを利用すれば車ごと移動可能ですが、高速船では車は運べません。 レンタカーの島をまたいでの乗り捨てもできないので、各島でそれぞれレンタカーを借りるなどのプランニングが大切です。
島前・島後を回るなら最低でも2泊3日は必要
島前と島後の2島以上を回るなら最低でも2泊3日の予定を組みたいところです。島間の移動時間やフェリーなど船の発着のタイミングで無駄な待ち時間が出ないようにプランを組むことができるかがポイントです。 さらに4つの島すべてをめぐりたいなら3泊4日以上みておいた方が良いでしょう。なお、4つの島にすべて宿泊施設や食事処などがある点は便利で安心です。